高校1年生時の進路職業適性診断

覚えていなかったのですが、高校1年生時に第一学習社の「進路職業適性化診断」を受けていたようで、その判定カードが部屋の片付けをしていたら出てきました。意識をして生きてきたわけではないですが、なるほどと思えることもあります。当時のコンピュータ診断なので、カタカナで記されていて、時代を感じてしまいます。

【文科系・理科系の傾向と程度について】
アナタノシンロハ ドチラカトイウト ブンカケイノヨウデス
(あなたの進路は どちらかというと 文科系のようです)

【人生あるいは、職業生活一般における価値観について】
ヒジョウニゲンジツテキデ モノゴトヲワリキッテ カンガエルコトガデキ ヒトニマケルノガダイキライト イウトコロガ アリマス ジミデメダタナイショクギョウヨリモ セッキョクテキニコウドウデキ シカモ セケンテキニモ メイセイヲ ウルコトガデキル ショクギョウニツクホウガ アナタノチョウショオ イカスコトニナルデショウ
(非常に現実的で 物事を割り切って 考えることができ 人に負けるのが大嫌いなこと いうところが あります 地味で目立たない職業よりも 積極的に行動でき しかも 世間的にも 名声を 得ることができる 職業につくほうが あなたの長所を いかすことになるでしょう)

【人を相手とする仕事に要求される性格特徴と技術的作業を遂行するのに要求される資質について】
ホカノヒトビトト ウマクヤッテイッタリ ジブンカラソッセンシテ コウドウシ ホカノヒトビトヲ シドウスルヨウナ ソシツガアルヨウデス ヒトトノセッショクノオオイ ショクギョウニツクトヨイデショウ
(他の人々と うまくやっていったり 自分から率先して 行動し 他の人々を 指導するような 素質があるようです 人との接触の多い 職業につくとよいでしょう)

高校生が大学進学に際して、何を学ぶか、そして将来は何に役立てていくのか、あるいは職業を選択するに際して、何をやりたいのか、将来はどんな社会人になりたいのか、この時期にそれを求めるのは酷な気もしますが、決めて前進した方が得すると思います。思う通りにならないこともありますが、何も定めずに進むよりは価値のある時間を過ごすことが出来るはずです。

高度経済成長期、バブル期と大きな組織に入っていれば、将来が安泰と思われていた時代と大きく変わってきました。組織人として学校で学び、企業で働く時間と、辞めて人生を過ごす時間の比率が6対4にまでなってきています。個人を確立していくための時間と労力が必要なのです。

大学の指導教授であった野田一夫先生が、ゼミでよく言っていた口癖があります。
「日立製作所の名刺であれば、初対面でも会ってくれる。でも、目立製作所では個人が確立され信頼されていないと会ってくれない。君らは後者でいけ」

ゼミは、新進気鋭ベンチャー経営者が毎週来て、ケーススタディーを行うという当時としては珍しい学びの場でした。ソフトバンク創業時の孫正義さん、パソナの南部靖之さん、ぴあの矢内廣さん等、今思うとそうそうたるメンバーから授業をうけていました。今では誰もが知る企業でも、創業期は誰も知らない。立ち上がるのは大変なことかもしれないが、規模の大小こそあるけれど、誰もが個人を確立していくことが大切なんだと思います。

落選している僕もゼロから確立するための時間と労力を費やしていきたいと思っています。


編集部より:この記事は元内閣府副大臣、前衆議院議員、福田峰之氏のブログ 2017年12月19日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。