日本社会では、二通りの方法で一年を区切っています。”年末年始””と”年度末年度初め”です。
暦は年末年始で変わるし、これはグローバルスタンダードです。
しかし、多くの日本人にとっては”年度末年度初め”の方がインパクトが強いのではないでしょうか?
学校だと入学と卒業、さらには進級があります。年度替わりで人事異動をする職場もたくさんあります。
人事異動がなくても、新入社員が入ってくるので職場の雰囲気はガラリと変わります。
私自身の人生を振り返っても、学校の卒業式、東京での初めての一人暮らし、社会人一年生での高松赴任、弁護士バッジを初めて手にした時…等々、すべて年度末と年度初めの出来事でした。
そうそう、娘の幼稚園へのお迎えを終えたのも年度末でした。
翻って、年末年始の記憶として残っているのは、(銀行員時代の独身寮が事実上閉鎖されたので)大晦日の夕方に帰省して1月3日の新幹線で戻ってきた記憶くらいしかありません。
“行きはよいよい帰りは怖い”で、大晦日の新幹線はガラガラでしたが1月3日の新幹線は乗車率300%くらいの超満員でした。
年度末や年度初めと直接関係がなくなってからも、桜の花が咲き誇る中で卒業式を終えた学生さんの姿を見たり、いかにも新入社員らしき若者たちが黒のスーツ姿で初々しく歩いている姿を見ると、「新しい年度が来たんだな~」と実感します。
桜の花びらの魔力とほのかに暖かくなる空気が色どりを添えます。
唯一、年末年始にしみじみと思うことは、「来年(今年)はいい年になって欲しい」ということです。
こればかりは年度末や年度初めに思うことはありません。
2018年が、あなたにとっても、社会にとってもいい年になることを心からお祈り致します。
編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2017年12月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。