投資が社会貢献になることを知らない人が多すぎる

内藤 忍

投資というと、いまだにギャンブルと同じで、何だか悪いことをしているのだと思い込んでいる人が多いのは、とても残念なことです。

私が投資を続けているのは、自分自身のお金の不安を解消するのが目的ですが、それだけではなく、投資が社会貢献や自己成長にもつながることに価値を見出しているからです。

例えば、株式投資された資金は、その企業の設備投資やサービスの改善に使われます。良い商品やサービスが提供され、投じた資金が社会にとって有効な形で活用されれば、その会社の企業業績は上昇し、株価が上昇することになります。つまり株式投資のリターンは、投資によって社会の改善に貢献したことに対するマーケットからの感謝と考えることができるのです。

このように、投資家がリスクを取って投資先に資金を投じ、それがリターンとなって戻ってくる仕組みがあるからこそ、リスクを取ることが報われる。それが、新しいチャレンジに対するインセンティブとなって、技術進歩や新しい商品の開発を誘発するのです。リスクを取る投資家がいなくなれば、イノベーションは停滞し、世の中は今ほど豊かにならなかったでしょう。

投資というのは、世の中の「歪み」を修正していく機能を持っています。社会にとっての存在価値よりも過小に評価されている会社と、過大に評価されている会社があるとすると、前者には投資家の資金が集まって評価額が上がる。逆に後者は投資家の資金が流出し評価が下がる。このようなマーケットメカニズムによって、フェアな評価が市場を効率化していくのです。

また、投資について考える事は、資本主義社会の仕組みを勉強することにつながり、自己成長を成し遂げることができます。投資の知識が仕事や人生において役立つ事はたくさんあるのです。

ギャンブルからは新しい価値は生まれません。ギャンブラーのお金を集めて、そこから胴元が手数料を引いて、残りを再配分しているだけだからです。しかし、投資の場合は集まった資金から新しい価値が生まれます。ギャンブルの期待値は絶対に1を超えませんが、投資の期待値は新しい価値が生まれれば1を超え、投資家全員に利益をもたらす可能性があります。

「投資=ギャンブル」と思っている人は、このような資本主義社会の仕組みを理解していない人です。

具体的にどんな投資をしたら良いのかわからないという方は、是非、2月3日に開催される第7回世界の資産運用フェアに来て、投資の本質を学んでください。

■ 毎週金曜日夕方に配信している無料のメールマガジン「資産デザイン研究所メール」。メールアドレスとお名前を登録するだけで、お金の不安を解消するための具体的な方法をご紹介します。

■ 新刊「初めての人のための99%成功する不動産投資」、シリーズ累計19万部となった「初めての人のための資産運用ガイド」など、今までに出版された書籍の一覧はこちらから。

※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年1月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。