バーゲンで新しいおべべをゲット。家内からは作業服みたいだと糾弾されたけどな。
盟友中川淳一郎がイベント活動からの引退を表明した。
厳密には、自分で企画運営するタイプのイベントからの撤退であって、スポットでゲスト出演のようなものはするようなのだけど。
まずは、お疲れさまと言いたい。
この記事に出てくる、彼が登壇した最初のイベントに、私は普通に客として参加していた。いや、それまでにもイベントをやっていたように思うけれど、あれが初めてだったか。その後、彼のイベントに乱入したり、一緒にイベントをやったり。うん、たくさんのイベントに一緒に登壇したな。数々の事件を起こしてきたとも言えるが。
イベントのために、こんなCMまで作ったこともあったっけ。
もともと、彼は2020年に東京オリンピックをネットニュースで報じた後、いったん一線をひくことを公言している。まあ、「ロックバンドの解散と、プロレスラーの引退は信じちゃいけない」の法則で、何が起こるかは分からないのだけど。だから、このイベント活動引退も、実に自然なことで。残念だとか、悲しいなどとも思わず、ただ、お疲れさまという感情が自然に湧いていた。
とはいえ、盟友のイベント活動の引退に、何かこう時代の変化のようなものを感じてもいる。自分もだいぶイベント活動を続けてきたけれど、潮目の変化のようなものを感じており。ビッグネーム化した人たちは、テレビやラジオで活動し、イベントなどあまりやらない。
イベントは著書を販売する機会とも言えるわけだけど、そう、販促手段としてイベントが開催されるけれど、本が本格的に売れなくなってきた。書籍の部数もそれほど伸びないわけで。
そのイベントも、玉石混交だ。中川が偉いのは、いつも入場料と、かけてくれた時間以上の満足度にこだわってきたことだ。一方、世間のイベントには著者が出ているだけのグダグダのものもある。私も、満足度120%くらいの、超満員のイベントをやったこともあれば、単なる公開泥酔タイム的なイベントをやってしまったこともある。ぐだぐだだった日に参加した皆さん、申し訳ない。また、動員が伸びなかった日にわざわざきてくれた方に本気を感じたりもし。中川もそんなようなことを書いていたけど、チケットが売れるまで、胃がきりきりする。
一方、イベント番長を目指すがゆえに、過剰品質になっていたこともある。ゲンロンカフェに出ていた頃などは、いつも映像や服などにお金をかけ。ぶっちゃけ、超満員になっても赤字だった。まあ、やり過ぎなのだけど。自分で何かをやりたかったのだけど。それこそ、ライブでアンコールをやりすぎたり、代表曲を一通りやることの是非とも重なる話でもある。
話が拡散したが、第一人者の引退により、著者イベントもあり方を見直す時期かなという気がしている。新作のイベントを彼とやろうと思っていたけど、そもそもイベントをやるかどうかも含めて考える時期ということだな。うん。
・・・しかし、自分が主催しないイベント、気楽でいいな。昨日の朝日新聞社のSDGsのイベントは編集委員と大放談で。私もヤバイ話をいっぱいしたけど、編集委員の話はNO SNSの話ばかりで、スゴイことになっていた。まとめ記事、書けんのか。
中川くん、お疲れさまでした。いつかまたやろうね(おい)。
編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年1月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。