ビットコイン暴落で「溶かした人」リップルを紛失から「取り戻す人」

内藤 忍

仮想通貨マーケットが大きく崩れています。230万円の高値を付け、その後170万円前後で推移していたビットコインは、昨日朝には一時100万円割れまで急落。現在は130万円前後に戻していますが、不安定な動きが続いています(図表は日本経済新聞電子版から)。

ビットコイン以外の仮想通貨も同様の動きになっています。リップルは年初に400円近くまで上昇しましたが、そこから一時100円を割れるまでジェットコースターのように急落。その後、150円前後で推移しています。それ以外の主要な仮想通貨も、一日で3割、4割下げており、短期間で資産を大きく減らした人が続出しました。

相場の急落に拍車をかけたのが、仮想通貨にレバレッジをかけて取引していた人たちです。ただでさえ、変動率が極めて高い仮想通貨にレバレッジをかけるのは「シートベルトをしないでF1レースに出場するようなもの」です。ちょっとした変動で大きな損失が生まれ、ロスカット(損切り)する人が大量発生すれば、それがまた更に売りを呼び、相場の下落を加速するというスパイラルを引き起こします。

この急落相場で、数時間で資産を「溶かした人」もいると聞きます。とにかく仮想通貨をはじめようと思うなら、レバレッジをかけないこと、そして最大でも保有資産の10%を上限にアセットアロケーションすることが大切です。

相場は下落していますが、そんな中で仮想通貨を「取り戻す人」も増えてきました。3年前に資産デザイン研究所でリップルのセミナーを開催しましたが、その際にリップルを購入したまま放置して、自分の持っているリップルがどこにあるのかわからなくなっている人たちです。

仮想通貨は、相場変動やハッキングよりも、自分自身の管理の甘さでアクセスできなくなってしまう「セルフゴックス」(自分でマウントゴックスしてしまうこと)が多発していると思われますが、専門家にアクセスできる方法を見つけてもらい、取り戻せるケースもあるのです。

中には、日本円で数千万円相当のリップルが行方不明になって途方に暮れていたのを、専門家に相談し、全額取り戻せたケースもありました。相談は無料で、リカバリーに成功した場合だけ成功報酬を支払う条件で進めてもらいます。何もしなければ、ゼロですから、ダメ元で相談してみる価値はあります。

具体的には、ミーティングやメールのやり取りで、購入時のID(リップル名)、リップルアドレス、パスワード、シークレットキーなどを探していきます。記録が無く、思い出せない場合は、特殊なプログラムで検索していきます。

資産デザイン研究所のセミナーに参加された方にはご案内していますが、ブログの読者の方で同じようなトラブルに困っている方は、資産デザイン研究所のお問い合わせフォームからご連絡ください。専門家の方をご紹介いたします。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年1月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。