第1次世界大戦。約1.000名のドイツ人捕虜が収容された徳島県鳴門市の坂東俘虜収容所。
松江豊寿所長は、捕虜の自主活動を奨励。多数の運動施設、ウイスキー蒸留生成工場、パンを焼くための竈も作られた。また、農園では野菜が栽培された。
捕虜の多くは志願兵となった元民間人。家具職人、時計職人、楽器職人、写真家、印刷工、製本工、鍛冶屋、床屋、靴職人、仕立屋、肉屋、パン屋・・・などの職歴を生かし、近隣住民にヨーロッパの優れた手工業や芸術活動を披露。今でも鳴門市には、ドイツ橋が現存する。
そして音楽活動。ベートヴェンの第9番「よろこびのうた」が日本で初めて全曲演奏されたのも、この坂東俘虜収容所。現在もドイツと日本の交流が続く。
第1次世界大戦終了からちょうど100年。坊ちゃん劇場の新作「よろこびのうた」は、この史実を基に作られた。
ドイツ人捕虜と日本人一人娘の大恋愛を通して、家族、故郷、自由、戦争・・・を描く。ど真ん中直球勝負のラブストーリー。
最後に、出演者全員でおなじみの「よろこびのうた」をドイツ語で歌うのは圧巻。会場も含めてみんなで歌えるのは、映画や動画ではできない劇ならではの魅力。
「坊ちゃん劇場」は、日本で唯一、1年間を通じて同じ演目を公演。1年に1回楽しみに来る人もいれば、年間100回来る!人もいるという。大人も子供も幅広く楽しめ、そして深く満喫することができる。
僕もまた行ってみたいな。
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編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年2月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。