個人タクシーより「大日本帝国の黒タク」を選択する理由

内藤 忍

日中仕事で時間がない時、あるいは会食後自宅に戻る際にタクシーを使うことがありますが、タクシー乗り場で拾うのではなく、出来るだけ流しのタクシーを捕まえるようにしています。

タクシー乗り場より流しの方が早く捕まるという理由もありますが、一番の理由は、タクシー会社を選ぶことができるからです。

たくさんタクシーが走っている時、私が選ぶのは通称「大日本帝国」と呼ばれる大和自動車交通、日本交通、帝都自動車交通、国際自動車の「黒タク」で、この大手4社は都心に多く配車されています。黄色いタクシーと黒いタクシー(通称黒タク)がありますが、料金が同じなのに黒タクの方が座席の座り心地が良く、運転士さんもベテランの優良ドライバーが多いからです。

調べてみると、黒タクは一般車両とは異なるハイグレード車で、ドライバーも上級乗務員資格を持ち、一定年数の無事故無違反といった条件があるようです。

さらに東京では、最近背の高い乗り心地の良い新しい車種も増えてきました。セダン型の乗用車ではなくミニバンなので、さらに座席はゆったりとしています。このような車種の黒タクを見つけると、迷わず乗るようにしています。

先日知り合いの経営者の方と一緒にタクシーで移動した時、その方は個人タクシーしか乗らないと知り、好みの違いがあることに気が付きました。人によっては大手タクシー会社ではなく個人タクシーを選ぶ人もいるようです。確かに、個人タクシーは高性能な車の場合が多く、運転手さんが道を熟知しているので、人によっては快適に移動できることもあります。その日に乗った個人タクシーもサスペンションがしっかりした、加速の良い車で、運転技術もピカ一でした。

しかし、タクシーに限らずビジネスにおいて重要なのは、品質が安定していることです。乗ってみないとどんな車でどんな運転手さんかわからないタクシーの場合、品質が一番安定しているは「大日本帝国の黒タク」です。個人タクシーはずば抜けた素晴らしいサービスもあれば、マナーの悪いサービスまでバラバラです。

快適で便利な移動をするために、私はこれからもできる限り「大日本帝国の黒タク」を探して利用するつもりです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年2月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。