元IT副大臣53歳のセカンドスクール(23)居残り補習は慣れてます!

写真:ホワイトボードで説明するO先生

「居残り補習は慣れてます!」

居残り補習。わからないことをそのままにすると更にわからなくなる。わからないの2乗、3乗になると、どうしようもなくなる。早めの手当てが必要だということは、53歳になると流石にわかってくる。子どもの頃は、僕がやりたいのではなくて、学校の先生から居残りを命じられ、漢字ドリルなどを休み時間にやらされたり、授業終了後に教員室に呼ばれて英語の書き取りをやらされたりしていました。今思えば、ここでわからなくなるとついてこれなくなる、という先生の優しさだったんだと・・。当時は野球が出来ないではないか、と腹が立っていましたが・・・。

授業がわからなくなってきている。これは大変。授業が終了して、早々にO先生をつかまえたのです。「ちょっといいですか?」、O先生「いいですよ」。僕の概念が間違っていないか確認をしたいと思ったのです。僕が話し始めると、O先生、ホワイトボードを持ってきて、書き始めたのです。テンプレートとは、役所に出すめんどくさい書類。子育て、税金、書式がいくつもある。内容は同じでも、各役所ごとにバラバラの書式で、複雑なものもあれば、簡単なものもある。Bottleは簡単な役所の書類ということになる。Pythonは書類を書くためのインク。SQLは・・・。データベースは・・・・。とにかく、概念整理のために、僕の理解が間違っていないか、話すことによって、確認作業をさせてもらったのです。

関数やメソッドと言われるようなものは、構文を覚えるしかないので、とにかく頭に入れるしかない。その意味では、英単語やフレーズがわからないと英語が理解できないのと同じです。だから、ここは反復練習しかないのかもしれません。これもやらないと・・・、暗記力が低下しているようなので、時間をかけるしかありません。

O先生、ホワイトボードいっぱいに書いて、僕の整理の手助けをしてくれて、間違った理解を正してくれた。それでも、もちろん100%とはいかない。悩み、考え、それでも正しいかどうか、わからない。その時に先生に聞いてみることが大切なのかもしれない。どう質問して良いのか、わからないという状況から少し脱し、とにかく質問できるようになっただけでも進化だ。こんな事聞いたら恥ずかしい、今更何を言っているか、と思われてしまうかもしれない。だれでも、その気持ちを持ち合わせている。

でも、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざにもあるように、聞くしかない。それも、単に聞いてはいけない。年齢を重ねると変なプライドが邪魔をしてしまい、素直に聞けない人もいる。それでは、つまらない人生を過ごすことになると思う。「何処まで考えて、ググって何を調べて、何に躓いているかを質問して」とO先生は常にこう言っている。その通りだ!。

 

次回は「データベースの裏側」


編集部より:この記事は元内閣府副大臣、前衆議院議員、福田峰之氏のブログ 2018年2月14日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。