何が正常化なのかよく分からないが、まあ、国会の審議は粛々とやっていただきたい
まあ、結局は朝日新聞の記事が正しかった、ということだろうが、それにしても決済済み文書の書き換え問題に現れたように、どんな立派な人でも、大慌てで何かを繕おうとするとトンデモナイチョンボをやってしまうことがある、という典型的な事例になってしまったようだ。
ついに財務省が白旗を揚げるようである。
遅いよ、遅過ぎるよ、と声を上げたくなるが、ずっとしらを切り続けるよりはいい。
亡くなられた職員の方は決して詰め腹を切らせられたわけではないだろうが、それにしてもずいぶん長い間苦しまれたのだろう、と心から同情申し上げる。これこそ、公務死として手厚く葬っていただきたい。
霞が関の官僚が官邸に対して実に弱い存在になり果てていた、ということの端的な証拠がこれだな、と自分なりに納得している。上司の国会答弁をなぞるようために、決済済み文書の誤解を招きそうな文言を削る、という作業を強いられた現場の職員の方々が実に気の毒である。
12日から国会は正常化するという。
野党の皆さんが政府与党の国会運営に抗議して国会の審議に応じない、ということを評して国会が不正常化した、と言い、野党の皆さんが国会の審議に応じることにした、ということをもって国会が正常化した、という言い習わしだが、何があっても、国会の審議だけは粛々とやっていただきたい。
国会議員の仕事は、審議を拒否することではなく、審議を尽くすことにある、というのが、私の認識である。
まあ、当たり前のことだが…。
過ちて之を改めざるを過ちと言う・・、ということでしょうね
これからが大事な時なので安倍内閣には最後まで責任を全うしてもらいたいと願っているが、そろそろ代わり時を迎えている、ということだけは認識されておいた方がよさそうである。
人心が倦んでいるわけではないが、霞が関が大分傷んでいる。
新しい風、新しい血を入れた方がいい。
トップから入れ替えた方がいい。
やはり、9月の総裁選で変わるのがいい。
安倍さんは、上手に次の人にバトンタッチをされた方がいい。
安倍さんの周辺の方々は、妙に安倍さんを煽てない方がいい。
今だったら、安倍さんは傷付かないで次の人にバトンタッチが出来、すべての名誉を手中にする可能性がある。
くれぐれも、これ以上の無理はされないことである。
多分、誰かが間違った。
間違いに間違いを重ねないことが大事である。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年3月10日の記事で財務省文書問題関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。