これはあくまで野党の方々に対してのメッセージである。
佐川証人の証人喚問で存分の手応えを感じられた方がおられたら、是非名乗りを上げていただきたい。
ずいぶん虚しい思いをされた方々ばかりじゃないかな、というのが外野席から見た私の率直な感想なのだが、質疑に立たれた方々は何の収穫がなくても、証人喚問自体はやってよかった、それなりに収穫があった、などと無理矢理ご自分を納得させてしまうことがあるから、その辺の評価は難しい。
虚しい証人喚問だった、何の成果も挙げられなかった、と言える人であれば、どこが拙かったのか、どこをどう工夫すればよかったのか、などと自問自答し、さらには周りの人の意見にも耳を傾けるだろうが、拙かったということを認められない人は自分の殻に閉じこもって他人の批評には目もくれないだろうから、結局いつまでも進歩がないことになる。
野党の質疑者の数が多くて、一人一人の持ち時間が明らかに少なかった。
本当に各党の第一級の人が証人喚問を担当されたのかも怪しい。
出たとこ勝負の証人尋問で、結局はこんなの証人喚問じゃない、などと罵声を上げるだけに終わってしまったような観のある質疑者もおられた。
とにもかくにも所期の成果を挙げることが出来たのは自民党の質疑者だけで、野党の皆さんは不得要領、糠に釘、破れ目の大きな網で水を掬ったような感じだったのではないかしら。
国民が注視している証人喚問ですらこんな調子だから、今のように野党がバラバラの状態を続けていたのでは、野党の皆さんは国民のために大した仕事をしていないことになる。
この際、野党の皆さんの質疑力を全体として高めていくための特別の工夫をされるべきである。
反省なくして前進なし。
そう、申し上げておく。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年3月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。