こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
議会も終わったので、徐々に地元活動も再開せねば…ということで、昨日はこんなイベントに出演させていただきました。
北区を中心に活動するプロレス団体「シアタープロレス花鳥風月」さんにお声がけいただき、こちらは団体では初となるアカデミック系のトークイベントとのこと。
MCは「日本一生徒の多い社会講師」として有名な伊藤賀一さん、他の登壇者はNHK「英語であそぼう」などに出演されているクリステル・チアリさんなど。
…こんな感じで、本当にリングの中でトークセッションするという(笑)。さすがにはじめての経験でした^^
普段はプロレスを見ているお客さんに、楽しんでもらえるかな?と若干不安でしたが、MCの伊藤賀一さんの巧みな切り回しと、チアリさんらのマシンガントークであっという間の90分間。
普段はなかなかお話できない方々の意見を伺うことができ、私にとっても貴重な機会となりました。
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教育や福祉など、トークテーマは(台本・進行表が一切なかったため)多岐に渡りまして、その中の1つが「行政の公平性」について。
プロレスなどの興行を行う際、区立公園や小中学校の体育館をイベントのために使わせてほしくて区役所に申請しても、
「そういうこと(場所の貸出)はやっていない」
と、往々にしてけんもほろろに断られてしまうとのこと。
これは行政あるあるの1つで、
・公平性を極度に大事にする
・何かトラブルが起きることを過剰に恐れる
という行政特有の事情から、
「1つの団体に認めると、ほかもすべて認めなければならなくなる」
「何かトラブルが起きたら、行政の責任が問われるのではないか」
「なら原則、公共施設や空間の貸出はやめておこう!」
という発想になりがちです。
自治会や町内会、商店街などの実績・前例のある組織だと使えたりするのですが、それがややもすると既得権益化して参入障壁になってしまったりします。
落合陽一さんの「日本再興戦略」の中で指摘していたように、日本人は過剰に「公平性(フェアネス)」を求める傾向にあるので、それに迎合して行政がこうした対応に陥りがちなのは理解できます。
しかし当然のことながら、これは様々な機会をみすみす見逃していることになるわけで、せっかく地域を盛り上げようとする団体が出てきても、充分なパワーを発揮できなくなってしまいます。
「前例がなければ作れば良い」
「過度な公平性よりも、競争性を重視しよう」
「失敗を恐れずチャレンジをするべきだ」
という発想は、行政側から自発的に出てくることはありません。
勿論様々な事情は勘案して判断しなければなりませんが、だからこそ、ときに政治がこうした閉塞感を打破していく必要があります。
そうした権限をもっとも強く持っているのが都知事や区長などの「首長」なわけですが、在職期間が長くなると、行政マンとしての側面が強くなってなかなかこうした政治力が発揮されづらくなるんですよね…。
などという課題についてお話したのでありました。
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来年は北区も統一地方選挙で区長・区議会議員ともに改選を迎えます。
23区の中でも相対的に保守的である北区が、閉塞感を打破してイノベーションできるかどうか。
来年の選択は大きく影響することになりそうです。
私は都議という立場ですが、地元の意見を集めながら、区政にも貢献できるよう活動していきたいと思います。
シアタープロレス花鳥風月さま、お声がけ誠にありがとうございました!
それでは、また明日。
編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年3月30日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。