ここは一呼吸置くべきだったと思うが、さすがの財務省の官僚の方々も相次ぐ不祥事の発覚で慌てふためいてしまったのだろう。
事務方のトップである財務事務次官についてのセックススキャンダルについてのヒヤリングを下僚の官房長などに委ねたのがそもそもの間違い。ここは、麻生大臣が副大臣等に命じて政務三役中心で厳正なヒヤリングを行うべきであった。
外部の弁護士に調査を委託するのも政務三役で決定すべきだった。
麻生財務大臣は事務方に籠絡されたか、ご自分の判断能力に自信を失ったかして、結局は事務方の言うとおりになってしまったのだろう。
財務省が、被害を受けられた女性記者に名乗りを上げるように求めた、というのも実に筋が悪い。
誰からも中立で公平と認められる第三者機関の弁護士が調査の一環として被害を受けられたという女性記者の方に協力を要請する、というのなら、さもありなん、とは思うが、記者クラブとは日常的に特別に密接な関係を持っている役所が自らそういう発言をするということになると、誰でも一種の圧力を感じるものだ。
ずいぶん拙劣なことをやってしまったんですね、と言わざるを得ない。
麻生さんがそんなことを許してしまったのなら、麻生さんにも責任の一端がある。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年4月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。