情報サイトやニュースサイトなど、公のWEBサイトはぞれぞれ目的や目指している方向性があります。よって、どれだけ話題性のあるネタであったとしても、掲載されるサイトのコンセプトに当てはまっていなければ読んでもらえません。
WEBサイトの性質も考えよう
情報サイトなどに記事を投稿する場合は、サイトのコンセプトに反していないか、サイトの運営方針を理解した上で執筆に取りかかりましょう。メディアに掲載されるときだけでなく、ブログやSNSにおいても、より多くの人に読んでもらいたい場合は、まずはそのブログやSNSのコンセプトを明確に知って記事を用意する必要があります。
まずはタイトルです。たとえば、「私の毎日の私的な日記」というタイトルのブログは、「私」が芸能人や有名アーティストなど、知名度のある人物でない限り、アクセス数が増える可能性は低いでしょう。しかし、「DIY大好き主婦の手作りインテリア帳」「ガンダム歴30年!ガンダムに命を賭けた男のオタクライフ」というタイトルでしたら、あなたのことを知らなくても、DIYやガンダム好きな人が興味を示してくれるかもしれません。
まずはこの入り口となるタイトルで明確な差別化を図ることが大事です。そして、このようなタイトルをつけたら、中身の記事もタイトルに沿ったものでなくてはなりません。DIYをうまくできるコツやガンダムの最新情報を知りたくてブログにアクセスしたのに、そこに書かれている内容が仕事の愚痴やランチタイムの写真ばかりだったら、せっかく興味を示してくれた読者も足が遠のいてしまいますよね。
一生懸命記事を書き、タイトルで惹きつけたのにもったいない!そのため、ブログやSNSの記事を書く際は、まずWEBサイト全体の性質をきちんと確認し、他の記事のタッチも参考にした上で書くようにしましょう。
避けたいネタ切れを防止する方法
ブログやSNSの更新を継続する上で悩みがちなのが「ネタ切れ」。最初は毎日のように投稿していたけれども、徐々に書くことがなくなり、気づいたらもう何カ月もログインしていない……という人は多いです。
個人的な日記でしたら、三日坊主で終わってしまっただけですが、集客や宣伝ツールとしてブログやSNSを使いたい人たちにとって、ネタ切れは大問題。始めたのならば、永続的に業界の最新情報などを投稿していきたいものです。
そこで私がネタ切れ防止のためにおすすめしたいのが、「複数視点を持つことの大切さ」です。たとえば、伊豆に旅行に行ったとします。旅行記として、ブログやSNSにアップするのもいいですが、それだと記事数回分ぐらいにしかなりません。
しかし旅行記というカテゴリーを、郷土料理、名産、ホテル、お酒、景気、風景、政治、歴史、景観、著名人、遺跡、人の性質などというように細分化していったらどうでしょうか。たった1回の伊豆旅行で10記事以上をアップできるようになります。
細分化、つまり視点が多いほど切り口は多様になり、一つの取材場所でもあっても、媒体やターゲットにあわせて複数の記事を書きわけられるようになります。そして、一つのことを深く掘り下げることで、思わぬ気づきも得られます。
文章を書く際は、頭を柔軟にしてさまざまなアプローチを考えましょう。考えているうちに物ごとを見る視点も変わっていくはずです。これを繰り返すうちに、書くネタに困らないどころか、「書く力」も増していきます。
参考書籍
『あなたの文章が劇的に変わる5つの方法』(三笠書房)
尾藤克之
コラムニスト