まあ、対決力なる言葉にはあまり意味がないので、対決力よりも解決力を磨くことを目標にされたことはいいだろう。
玉木さんがこれから何回かに分けて新党構想の詳細を語られるようなので、しばらくは心を静かにして耳を傾けることにしている。
玉木さんにとってはこれからが正念場だろうから、精魂傾けて存分に語られることだ。
雑音には一切耳を傾けなくていい。
多くの人の心を打つような語りが出来れば、玉木さんは壁を突破することが出来る。
解決力を磨くということは、すなわちどんな難しい問題に逢着しても正しくこれを解決することが出来る能力を獲得するということだ。
言うは優しく行うは難し、というところだろう。
しかし、政治を志す人は、どんな難しい問題に逢着してもこれを正しく解決する能力を磨いていただきたい。
野党の皆さんの欠点は、ご自分たちにはほとんど何の解決力もないのにただ闇雲に批判の声を上げて相手を責めるだけで終わってしまうことだ。
せめて対案を示していただければその批判が当たっているか当たっていないかおおよその見当が付くものだが、野党の皆さんは大体は批判だけで、その先の責任を負担する用意がない。
内閣不信任を出すのなら解散も検討する、などと逆襲されて腰砕けになってしまうようでは、実にみっともない。
希望の党は、本来はもっと強かな保守改革の政党になるはずだったが、今はどこに中心があるかも分からない無惨な状態になってしまっている。
玉木さんが民進党の大塚さんと一緒に国民民主党という新しい政党作りに乗り出す、ということは、今の希望の党では何も出来ない、という深刻な反省からの再出発なのだろう。
先に何が待っているかは分からないが、ここまで来た以上は後ろを振り返らないでグングン前に出ることだ。
野党の立場で本当に解決力を磨くことが出来るのか疑問であるが、とにかくやってみなければ分からない。
玉木さんにも、とりあえずガンバレ、ガンバレと申し上げておく。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年4月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。