聖なる糸(サーイシン)

3月20日からフィリピンとタイへ。

Eggs ‘n Thingsの商標が勝手に登録されたり不法な模倣出店があったりと問題を解決するための出張でしたが、久々に両国の食と文化も楽しむことができました。

「タイと言えばトムヤムクン」

「タイの家庭料理が色々と味わえたミックスプレート」

「フィリピンのティナパン・バンガス(スモークミルクフィッシュ)とトゥチノ(マリネされた肉)」

「フィリピンではマクドナルドより人気のJollibeeバーガー。右は(株)ベアーズの高橋社長」

タイの偽Eggs ‘n Thingsをバンコク郊外に確認しに行った帰り道(既に看板を下ろしたと弁護士から報告を受けていたのですが、まだメニュー等に名前が残っている状況でした)、参拝者が誰もいない静かな地元の寺院を見かけたので、同行してくれていた高橋社長と共に立ち寄ってみました。

中で僧侶が一人で掃除をされていたのですが、1年半前に亡くなった国王(ラーマ9世)との写真が大きく飾ってあったので「すみません。これは貴方ですか?」と聞いてみました。

すると作業を止めて、色々と話をして下さいました(タイ語だったので、身振り手振りですが)。
そして「ここで待ってなさい」と奥へ行かれ、その後戻られると祈りながらこの糸を手首に結んでくださったのです。

後で調べて分かったのですが、この糸は「サーイシン」(聖糸)といって身を守ったり、願いを叶えたりする力があるそうです。

日本では3月、4月と生臭い政治情勢が続いています。
本質からずれた闘い方しかできない野党には期待が持てませんし、与党には自浄能力が欠けています。
サーイシンが自然と切れるころには今のような状況から抜け出て、「痛み」を覚悟しながらも「より良い未来」に向けて、日本がもう少し前向きで真剣な議論を行えるようになっていればと思います。


編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、前参議院議員の松田公太氏のオフィシャルブログ 2018年4月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。