「審議拒否はしない」という玉木さんのその意気やよし

玉木氏サイトより:編集部

どこまで当てにしていいのか分からないが、新党設立を目前にして希望の党の玉木さんが、審議拒否はしない、と明言したことは結構なことである。

野党の皆さんは打つ手がないと、すぐ審議拒否などというパフォーマンスに走ってしまうので、つくづく知恵がない人たちだなあ、と苦々しく思ってきたのだが、玉木さんは新党では審議拒否はしないことに舵を切られたようだ。

他の野党が一斉に審議拒否に動いている時に玉木さんたちの新党が、自分たちは審議拒否はしない、と言い出すのはそれなりに勇気が要ることだと思うが、玉木さんが最後までその信念を貫かれたら玉木さんたちを少しは見直した方がいいかも知れない。

国会議員が自分たちに与えられた審議権を自ら放棄してしまうのがそもそもおかしかったので、別に玉木さんを褒めそやすほどのことではないが、案外玉木さんたちの新党はまともな政党になるのかも知れない。

それこそ、野党の結束を乱すのかー、などと立憲民主党や共産党、社民党のシンパの方々からバッシングが起こりそうだが、正しいことをやるのに恐れることはない。
支持率ゼロパーセントの新党、などと揶揄されるだろうが、当面は支持率がゼロパーセントでも絶望することはない。

独自性を発揮することが出来れば、それなりに支持してくれる人は集まってくれるものである。
審議拒否を続ける教条主義的な政党よりも、審議拒否はしないで様々な法案審議に真摯に臨む柔軟な政党の方が国民からより多くの信頼を勝ち取るはずである。

玉木さんのこの発言で審議拒否を続けてきた野党の皆さんは一日も早く現在の審議拒否体制を解きたくなるはずである。

玉木さんのこの発言で永田町の空気が一変するのだったら、玉木さんはよくやった、ということになる。

とりあえず幸先がよさそうだ、とだけ申し上げておこう。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年5月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。