「希望の党」解散。一人の人間として

昨年、突如として生じた解散総選挙、そして小池ゆりこ都知事と共に立党した「希望の党」。ど真ん中の寛容な改革保守政党を目指した「希望の党」は、5月7日をもって解散となりました。新たな党をつくることがどれだけ大変なことなのか、思いを1つにする(同じ帯に乗る)ことが、どれだけ大変なことなのか、経験して初めて知りました。政権交代の受け皿をつくり、政策で正面からせめぎ合う、本来の2大政党制の意味はここに本質があるはずです。残念ながら与野党とも、2大政党制というゴールから更に遠くに距離を置いてしまっているようです。

20歳で書生として政治の世界に入って以来、34年間、政党人として政党というフィルターから社会や政治を見てきました。自民党では「政治は国民のもの」、希望の党では「国民に夢や希望を」そこから見えたものは、船に乗るためのチケット購入には条件もあり、売り切れで手に入らないこともあるということです。これからしばらくの間は、福田峰之という一人の個人として、社会を政治を行政を見て、感じて、考えていきたいと思っています。「政治は太陽のようでなくてはいけない。陽があたらない人がいれば、壁を壊し、崖を埋め、誰にも公平に降り注ぐように」そこから何が見えるのか。そして「今しか出来ないことを今やってみる」神様が与えてくれた時間だからこそ、有意義に使ってみたいと思うのです。

「希望の党」が解散したことにより、創設メンバーとしての1つの役割は終わりました。何時か政治の世界に戻りたいと思っていますが、政党政治である以上、予測はつきません。笑顔を絶やさず、心から共に笑い、悲しみ、家族や友人の大切さを感じられる人間になってこそ、僕が政治の世界に戻る意味があると思っています。毎日のように「顔が怖い。目が笑ってない」とワイフに言われ続けていますが….。


編集部より:この記事は元内閣府副大臣、前衆議院議員、福田峰之氏のブログ 2018年5月8日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。