ホワイトハウスは、北朝鮮にも妥協しないというメッセージを送ることができたと表明。「強い立場でしか交渉しない」との米国の姿勢を示す狙いがあると政府高官は説明しました。「北朝鮮へのメッセージは、大統領が本当の交渉をしたがっていることだ」と話しました。
さらに、イラン核合意離脱表明と同時に行われたポンペオ国務長官の訪朝も明らかに北へのメッセージであることを物語っています。ボルトン国家安全保障担当大統領補佐官は「今回の核合意破棄は単にイランに向けたものではなく、来たる金正恩との会談への意味合いもある。不適切不十分な合意は行わないとの非常に明確な信号を北朝鮮へ送った」と発言。
今回の離脱は、「北」の非核化についても米国は中途半端な結論は認めないという考えでもあることを示したのです。
イラン核合意については、制裁実施まで90日間と180日間の猶予があるので、それまでにギリギリと締め上げると思われます。
トランプ大統領がイランとの核合意から離脱を表明することを察知した金正恩氏。わずか1ヶ月余りで二度目の電撃的な習近平氏との会談。金正恩氏が大連に駆け込んだ理由が手に取るように分かりますね。
なお、イランが逆上してイスラエル攻撃に出るのではないかという見方がワシントンD.C.で真剣にされていることが気になります。
極東は激しく動いています。
編集部より:この記事は、自民党総裁外交特別補佐、衆議院議員・河井克行氏(広島3区、自由民主党)氏のブログ「あらいぐまのつぶやき」2018年5月10日の記事を転載させていただきました。河井氏公式サイト。