高校生が自分で稼いで寄付⁉︎イマドキの若者、始まってた

駒崎 弘樹

先日、フローレンスは高校生からご寄付を頂きました。感激してしまったので、みなさんにもシェアさせてください。

冒頭の写真は、ご寄付を頂いたセレモニーの様子です。病児保育事業部マネージャーの杉山が、寄付をありがたく受領しました。

田井さんと森さん、彼女達は、NPO法人Curiosityが主催する、「まじプロ」という起業体験プログラムに参加していました。
「まじプロ」の特徴は、体験で得た収益を非営利団体に寄付する点。その寄付先として、彼女達にフローレンスを選んでいただきました。

彼女達はアイディア出しの議論の中で、チームメンバーの友人が「ひとり親家庭」で、課題を抱えていることを知りました。そこに問題意識を感じ、アイディアを練りました。

当初は、ひとり親の問題についての啓発イベントを行い、参加費を寄付するというアイディアでした。
そこで、ひとり親支援をしている私たちにイベント登壇の依頼が来たのが、彼女たちとフローレンスがつながったきっかけでした。

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ところが、チームメンバーが離脱したり、講師が集まらなかったり、彼女達のチームをたくさんのアクシデントが襲います。
結局、当初企画していたイベントは、開催出来なくなってしまいました。

しかし、彼女達は、諦めませんでした。
大きく方針を変え、マラソン大会でミサンガを販売し、その収益を寄付することにしたのです。

その結果が、冒頭のセレモニーの様子です。

社会に参加することの大切さ

今回、彼女達は、社会問題に対して、問題意識を感じ企画を立ち上げ、収益を寄付する、というすごいことを成し遂げました。

彼女達に、「なぜ起業体験プログラムに参加したの?」と聞いたら、照れた表情を見せがらも、「暇だったからかな。」という答えが返ってきて、ハッとさせられました。

社会に参加することは、こんなに身軽で、楽しい”暇つぶし”だったんだなと。

フローレンスで働き、「社会をよくする」なんてことを仕事にしていると、一人一人が社会に参画していくことは、とても尊く、だからこそ「重い」ことのように感じてしまいがちです。

でも、そんなことはないんですよね。大人もボランティアや、寄付、スタディツアー、プロボノ・・・と色々な方法や役割で、社会への参加を模索しますが、そんなに身構えるものでもなくて、それぞれのやれることを、気軽にやってみればいい。

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高校生の挨拶に耳を傾ける病児保育事業部のスタッフ

そして、社会に参加して、色々な失敗を経験する。失敗を乗り越えて、善いことをすることは、こんなに楽しいことなんだ、誰かに喜んでもらえるんだという経験をする

そんな風に、社会への信頼、未来への希望を積み重ねていくのだろうなと思いました。
今回セレモニーを行いましたが、一連の取り組みが、彼女達の記憶によい形で残ってくれていたら嬉しいです。

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そんな彼女達が大人になった時に、社会がどうなっているか。
その時が楽しみで仕方がないです。

その時まで、頂いた寄付に込められた想いをかみしめながら、一生懸命頑張らねば!と思いました。


「むむ、高校生に負けていられんぞ」と思った方は、Amazonアカウントを利用して、一口100円からのご寄付はいかがでしょうか。

「寄付なんてしたことない……」という方もぜひ!

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その他にも、クレジットカードや銀行振込での寄付や、毎月の定額寄付も出来ます。

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編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2018年5月10日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。