ラフプレイを焚き付ける監督と違法行為を強制する財務省幹部は同罪

大好きなアメフト部を辞めざるを得なくなった選手を庇うことは些かも出来ないが、決済済み文書の書き換えを指示されて精神的変調を来して結局は自死した近畿財務局の職員と同様に、気の毒なことをしたな、という思いを拭うことは出来ない。

選手は試合への出場権を獲得するために、監督の指示に事実上従わざるを得なかったのだろうし、自死した近畿財務局の職員は理財局なり直近の上司の指示に事実上従わざるを得なかったのだろうから、弱い立場にいる方々は本当に気の毒である。

そんな無理な指示に従う必要はない、そんな違法な指示に従う必要はない、と部外者の人は言うだろうが、蛸壺のような狭い世界でしか生きていけない弱い立場の人にとって監督なり上司の指示は絶対なんだろう。

ずいぶん酷いことをやらされたものである。

まあ、やらされた選手なり近畿財務局の職員の感覚も相当麻痺していたのだろうから、監督や上司に責任を全部転嫁するわけにはいかないだろうが、一連の行為について最も重い責任を負担しなければならないのは、ラフプレイを選手に焚き付けた監督なり、違法な決済済み文書の改竄を事実上指示した理財局の幹部や近畿財務局の上司のはずだ。

決して曖昧にしてはならない。
決して中途半端な処分でお茶を濁してもいけない。

あの監督がそのまま日大に居座ることが出来る、などとはとても信じられない。
理財局の幹部や近畿財務局の上司に対しての処分も然りである。

両者ともいつ頃決着するのか不明だが、けじめはなるべく早く付けた方がいい。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年5月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。