世間の評判は相変わらず散々だが、それでも私は国民民主党の玉木さんや大塚さんが必死になって旧民主党や旧民進党のイメージを払拭されようと努力されていることは評価する。
支持率が1パーセントでも、ゼロでなくてよかった、などと自虐的なコメントを出さざるを得ない現在の状況は気の毒だと思うが、ゼロからのスタートを地で行っているのだから、まあ、良しとせざるを得ないだろう。
過日の予算委員会の集中審議ではあまり見せ場がなくて、第二自民党だ、などと口さがない人たちから揶揄されるようなこともあったが、その時の質疑をよくよく振り返ると国民民主党が対決型の政党から政策提言型の政党に脱皮しようとする意欲の片鱗も見られるから、決して悪くなかった、と言ってあげるのがいいだろう。
麻生さんが余計なチャチャを入れるから玉木さんの質疑が途中で変な方向に捻じ曲がってしまったが、北朝鮮との交渉を目前にして、中道改革の保守政党として、日本の外交の在り方について釘を刺しておくための布石として重要な指摘だったかも知れない。
第二自民党だ、などと批判されてもめげないことである。
第二自民党だ、などと言われるぐらいでないと、自民党が国民からノーを突きつけられた時に自民党に代わって政権を担い得る政党がないことになる。
政策提言政党を志向すればするほど、そうならざるを得ないところがある。
立憲民主党や共産党からは野党の足並みを乱すふらりな政党、ぐらいな物言いをされてしまうかも知れないが、今はしれっと聞き流されていた方がいい。
対決よりも解決というのは、多分こういうことだろう。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年5月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。