NATOの「GDP比2%」参考に防衛費確保を－新大綱へ自民（ブルームバーグ）
自民党は25日、安全保障調査会と国防部会の合同会議を開き、防衛費について北大西洋条約機構（NATO）が「対国内総生産（GDP）比2％」の達成を目標にしていることを参考に「必要かつ十分な予算を確保」すべきだとする提言をまとめた。
中谷元・安保調査会長は党本部で記者団に対し、防衛費は「現実的には必要なものに予算をつける積み上げ方式だ」としながらも、日本は「あまりにも各国と比べて防衛費の割合が少ない」と強調。欧州の例を参考数値として提言に盛り込むことで、必要な予算の確保につなげたいとの考えを示した。日本の防衛費は18年度で５兆1911億円。17年度の名目ＧＤＰ548.1兆円の約0.9％。
率直に申し上げれば、
NHKのチコちゃんに叱られるじゃないけど、お前らボーッと生きてんじゃねえよ！
ということです。
NATO並みといいますが、その前提はどうしょうか？
米国以外のNATO諸国で米軍の8倍の値段で小銃やら機銃を買っている国がありますか？
PKOやら作戦の日報やら隊員のカルテ破棄した間抜けな軍隊がありますか？
中谷さんが防衛大臣時代、ぼくは何度も衛生について質問しましたが、非常にプアな陸自の個人衛生キットのアイテム数が3倍の米陸軍のものとほぼ同等と、中谷氏は答えておりました。アイテム数だけじゃなくて、アイテム自体にも問題があったわけですが、それも認識していなかった。
しかも国内用は止血帯と包帯各一個。しかも陸幕衛生部は有事にはアイテム数をPKO用と同じ数に補填するとありもない計画が実在するかのように大臣と幕僚長に説明させた。
しかも部隊の医官の充足率は2割を切り、医官のいない部隊では衛生官が売薬の風邪薬とかを与えている。
当然医官の搭乗していない護衛艦も多い。
これで一体どうやって戦争するんでしょうかね？
お前らボーッと生きてんじゃねえよ！
カネさえ使えば払えば国防がマトモになるんでしょうかね。
こういうことを主張するは自民党の国防族は軍事音痴＆無知の戦争ボケの軍国少年レベルの馬鹿ばかり、ということになるでしょう。
駄目な会社に資金注入しても、無駄使いが増えるだけで改善はありません。
8倍の値段で小銃買っている連中に2倍の小遣い与えたら、今度は16倍で買うようになるだけです。
自衛隊と防衛省には当事者意識＆能力が欠如しており、カネを増やせばマトモになるわけじゃないでしょう。
そして、震災以降、補正予算で概算要求で落とされた、装備など本来本予算で買うべきものを、インチキして
買っています。防衛予算増やすというならば、こういう不透明な、納税者を欺すようなカネの使い方をすべきではありません。
更に申せば、そんな冗費を増やす余裕は我が国にはありません。国の借金はGDPの2倍で、国家予算の1／4が、その利払いに当てられています。
これも主として自民党政権が長年行った、景気対策と称するばらまきの愚民化対策のせいです。
お隣の国は軍事費と放漫財政で国の財政が傾いて、国が無くなったわけですが、自民党のセンセイ方はご存じ無いらしい。
今の超低金利が2倍になったら予算の半分が利払いですよ。大丈夫ですかね？
しかも今の防衛費だって、補正予算で概算要求で落とされたオモチャかっているわけで、隠れ防衛予算は相当な金額になっています。こういうことにはダンマリですからね。
率直に申し上げて5兆円もあるならば、その金で借金を返すべきです。
国の借金が多く、将来は年金をロクにもらえない、増税、社会保障費の負担が増えるとみんな思っているからGDPの6割の個人消費が伸びない。ところが更に借金増やしてばらまきやろうというのですから、正気を疑います。
迂遠でしょうが、国の借金を真面目に返して行くことが唯一個人消費を増やして経済を拡大する道です。
シャブ中のような財政ばらまきでは達成できません。
お前らボーッと生きてんじゃねえよ！
政治家なんて辞めちまえ！
と、思うわけですわ。正直な話。
■本日の市ヶ谷の噂■
防衛装備庁では防衛産業の新規参入を呼びかけているが、その実新規参入業者に納品した後に、納品書を3度も4度も無くしたといって、支払いを延ばすなどの嫌がらせをして追い出そうと画策しているとの噂。
本当にひどいもんです。お前らそのうち官姓名を明らかにして執拗に報道して、出世できなくしてやるから首洗ってまっていろ（笑
編集部より：この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2018年5月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。
