銀座で食事をした後、近くのコリドー街に見つけたワインバーに行ってみました。週末ということもあって、お店は超満員。中の席には入れず、お店の外の道路に置いてある小さなテーブルに4人で立ち飲みという展開になりました。
銀座のコリドー街というのは、JR東日本の有楽町駅と新橋駅をつないでいる高速道路の高架下にある飲食店街です。居酒屋、レストラン、バーなどが軒を連ねてビジネスパーソンで賑わっている繁華街です。
お店は多いのですが、チェーン店ばかりで、グループで2次会などに使うお店が多く、銀座の中ではやや地味でパッとしないエリアと思い込んでいました。しかし、その印象は完全に裏切られました。
そろそろ帰る人が増える時間帯だと思っていましたが、立ち飲みしている歩道には、道路の両側から大量の人が歩道からはみ出すように歩いているのです(写真)。サッカーの試合が終わった後の渋谷駅(行ったことありませんが)のような異様な盛り上がりで、カオスな雰囲気が漂っています。
そして、良く見ると若い男性グループが歩いてくる女性グループに声をかけています。いわゆる「ナンパ」(街で知らない女の子に声をかけること)のメッカとして有名な場所になっているようです。声をかけているのはスーツを着たビジネスパーソンが多いのが、ビジネス街に近い繁華街ならではです。
草食系と言われる最近の日本の若者ですが、ここではそんな気配はまったくありませんでした。通り全体がバブルのような熱気に包まれ、高揚した若者のエネルギーに溢れていました。
その近くでは、私と同じ世代の50代の男性グループが別の男性と口論になり、道端で喧嘩を始めていました。スーツを着たシニアの酔っ払いの喧嘩も、何だか久しぶりに見たような気がします。ここにも今の日本ではあまり見かけない、男臭いエネルギーを感じるのでした。
大量の人が通行する猥雑な道路には、流しのタクシーが並び、その後ろからは白いストレッチリムジンが走ってきます。
明らかに自分がイメージしていた日本とは異なる風景。これは東京の港区のコリドー街だけの現象なのでしょうか?
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年6月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。