自民党内の同調圧力は、かなりのもののようである。
石破さんや小泉進次郎氏ほどになれば、どんなに圧力が強くても自分の節を曲げるようなことはないだろうが、禅譲狙いだと噂されている岸田さんがどこまでご自分の信念を貫かれるか、注目している。
岸田さんが怯んでしまったら、雪崩を打つように安倍三選の流れが出来てしまう。
自民党がそういう無様な真似をしませんように、これ以上醜態を国民の前に曝け出しませんように、と願っている。
まあ、寄らば大樹の陰、と言われるように、大勢に従っておくのが無難は無難なんだが、安倍政権がこのまま続くと、永田町も霞が関も腐っていくような気がしてならない。
岸田さんには、長いものには巻かれろ、の仲間入りはしてもらいたくない。
野党に政権を託すようなことはしたくないと思っている国民が多数を占めているから、今は自民党安倍政権が続いているだけで、決して安倍総理を支持する人が国民の多数を占めているわけではない、というのが私の見立てである。
岸田さんが怯めば、自民党内の良識派と目される人たちも大勢につくだろう。
多分、自民党にとってはこれが躓きの石になる。
岸田さんが声を上げることは、ご本人が思っておられる以上に重要な意味を持っている。
岸田さんは、怯むべからず。
岸田さんがどの程度の胆力をお持ちか、注目しているところである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年7月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。