敢えて「優先席」に座るようにした理由

内藤 忍

電車の中でお年寄りに席を譲るというのは、なかなか難しいものです。

自分はまだ元気だと思っている方に、こちらが勝手にお年寄りだと決めつけて「お座りになりませんか」と声をかけてしまっては、失礼になってしまいます。また、席を譲りたいと思っても遠くにいて、目が合わないので、声をかけられない場合もあります。

そこで、私は最近電車で座る時、できるだけ優先席に座るようにしてみました。

なぜなら、席を譲る機会が多くなると考えたからです。

多くの人は、普通優先席には敢えて座ろうとはしません。なぜなら、優先席はお年寄りや体の不自由な方のものだと思って遠慮しているからです。また、せっかく座れたのに席を譲らなければならない可能性があるのは嫌だという人もいるかもしれません。

車内が空いていて、座席が余っているなら、優先席に座っても特に問題はありません。むしろ優先席の方が座る人がすくないのでゆったりと座ることができます。

そして、車内が混んでいる時に優先席に座ると、お年寄りに席を譲る機会が増えます。立っているのが辛いお年寄りは、優先席の近くに乗ってきます。そんな人が来たら、すかさず席をお譲りする。ほとんどの場合は、断られることなくお座りになります。譲った方も譲られた方も気持ちよくコミュニケーションを取ることができます。

普通の席に座っているよりも、高頻度で席を譲ることができ、断られたりすることも減りました。その理由は、席を譲られたくないシニアの人は恐らく優先席の前には立ったりしないからだと思います。

優先席に敢えて座るというこのアイディア。果たしてこれで良いのか、まだ確信はありません。もしかしたら、もっと良い方法があるのかもしれません。もう少し「実験」を続けて、車内で気持ち良く過ごせる方法を見つけたいと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年7月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。