下駄を履かす、ということは聞いたことがあるが、さすがに女性の合格者数を調整するために女性の受験生の点数を一律に減点していた、などという話を聞いたら、開いた口が塞がらない。
試験がかなりいい加減なものだ、ということはそれなりに承知していた。
しかし、そのいい加減な試験を出来るだけいい試験にするために大学の先生方は知恵を絞っておられるはずだ、と信じて来た。
受験生の試験の点数を勝手に減点したり加点したり、というのでは、何が試験か、ということになる。
試験官が恣意的に試験の点数を減らしたり増やしたりしている、などと聞けば、真面目な受験生や受験生の保護者の皆さんは、怒り出すはずだ。
相当長期間にわたって行われてきた不正らしい。
特定の大学だけでなく、あちこちの大学で同じようなことが行われていた可能性がある、などと聞くと、日本の大学入試制度そのものが信用ならないことになる。
試験制度に完璧はない、ということは承知している。
しかし、試験制度そのものを冒涜するようなことを有名医大の理事者がしていたとは・・。
霞が関だけでなく、日本のあちこちが劣化してきているということだろう。
いやあ、これは困った。
さて、どうしたらいいだろうか。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年8月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。