都議会は「子育て環境ランキング」最下位候補 ?!

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

 

本日は若新雄純さんの代打(?!)でJFNラジオに生出演した後、出産議員ネットワーク研修会に参加いたしました。

女性首相が産休・育休を取ったことで話題になったニュージーランド大使館の方から先進事例を伺い、その後はそのまま出産議員ネットワークから範囲を拡大した「子育て議員連盟」の設立総会へ。

これは任期中に出産を経験した議員だけでなく、その配偶者はもちろんのこと、幅広く子育ておよび支援政策に関わる議員で連携していこうと発足した議員連盟です。

地方議員が「子育て議員連盟」設立(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180809/k10011570981000.html

まさに本日発足をしたところであり、ホームページなどはありませんが、今後は改革事例の共有など「横の連携」を積極的に図っていくことになります。

その設立あいさつとして、発起人・共同代表である新井よしなお町田市議が述べていた提案が印象的でした。

「議会改革ランキングというのはあるが、『子育て環境ランキング』のようなものを我々が作って、独自に調査するのはどうか

これ、実現したらかなり興味深い取り組みになると思うんですよね。

今日も参加議員から次々に

「議会が終わるのが遅く、子育て議員には辛かった」
「いまだに乳幼児を連れて議会を傍聴できない」

などの状況が報告されました。一方でこうした申し出を受けて協議をし、環境改善を実現している議会もあります。

そうした各議会の現状を可視化し「ランキング」をつけて発表したら、良い意味でのプレッシャーといいますか、改革へのきっかけになるのではないかと思います。

そして仮にこれが実現した場合、都議会のランキングはどうなるでしょうか。

先の都議選で妊娠・出産の当事者議員が誕生し、産休などの最低限のガイドラインは確保されましたが、「子育てしやすい議会」とは到底言えない状況だと思います。

とりわけひどいのが、本会議・委員会のスタート時刻が13時であり、質疑の日は終了時間が深夜になることです。

過去記事:
働き方改革に大逆行…。都議会が深夜になってしまうカラクリ(の一部)

http://otokitashun.com/blog/daily/17392/

上記の記事でも述べたように、すでにこの「深夜議会」の常態化には多くの都議が警鐘を鳴らしています。

13時スタートの議会を午前開始とし、質問時間が長そうなら日程をさらに分散させることは、議会がその気になれば次回からでもできることです。

なお私の所属する会派「かがやけTokyo」は、議会の改革を議論する「議会改革検討会議」に議席がありませんので、同じく検討会議に入っていない維新・やながせ都議と連名にて、すでに議運委員長宛に改善要望を提出しております。

こちらが早期実現に向かうよう、(検討会議に席はなくとも)改めて働きかけていかなければなと、強く感じた一日となりました。

本日の設立総会には多くの都議も参加していましたので、超党派で良い流れを作っていきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年8月10日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。