一部で私を逆神などと呼んでいる人がいるようだから、私が「玉木さん、ガンバレ」などと言うとご迷惑かも知れないが、しかし玉木さんには本当に頑張ってもらわなければならない。
永田町のユーチューバーを自称されておられるようだが、さすがである。
半年、1年と続けておられれば、必ずユーチューバーの玉木さんの認知度は上がる。
絶対に他党の党首クラスの方はやらないだろうから、それだけで玉木さんは差別化に成功したことになる。
国民民主党の支持率が上がらないのは共同代表の玉木さんのせいだ、などと玉木さんを批判する方もおられるようだが、国民民主党の支持率が相変わらず低いのは決して玉木さんのせいだけではない。
やはり、昨年の民進党の支離滅裂ぶりと小池さんの思わぬ失言等で希望の党が失速した後遺症が今日まで続いている、というだけのことで、玉木さんには基本的に何の責任もない。
期待が大きいと、期待に応えられなかった時の失望感がそれだけ大きくなる、というごく一般的な事象が今も続いているだけのことで、どなたが国民民主党の舵取りを引き受けられても同じだったろうと思う。
支持率ゼロパーセント台の国民民主党の中で、玉木さんはよく頑張っている。
普通の人ならメゲテしまって匙を投げてもおかしくないのだが、玉木さんは笑顔を絶やさないで、やれることは何でもやろうとしている。
永田町のユーチューバーは、多分、成功する。
自分のことを知っているか、ということを道行く人に聞いて回って、半数以上の人から、知らないという反応が返ってきてもめげないところがいい。
まあ、崖っぷちに立っていながら、なお闘争心が旺盛だというところがいい。
玉木さんは、もともとネアカの人なんだろう。
土俵で何回引っくり返されても、横綱に挑戦を続ける若い相撲取りのようなものだ。
倒されても倒されても起ち上ることが出来る、起き上がり小法師のような逞しさがある。
多分、選挙に負けた経験があるはずだ。
逆風をものともしないで、果敢に挑戦し続けることが出来る人が、今、求められている。
今は弱くても、いつかは強くなる・・、そういうアスナロの気持ちを持っている人が、今の国民民主党には求められているはずである。
「対決よりも解決」というスローガンは、決して降ろさないことだ。
玉木さん、ガンバレ、ガンバレ。
そう、エールを送っておく。
なぜ金曜日に出馬表明する候補者が多いのか
石破さんが自民党総裁選の立候補を表明した。
出る、出ると言っていつまでも正式に立候補の記者会見を行わないでいると、大抵は周囲から立候補の芽を潰されて身動き出来なくなるものだ。
案の定、岸田さんがちょっと気の毒なことになってしまった。
二階さんが自民党の党則改正などという余計なことをやらなければ、多分、岸田さんが順当に安倍さんの後継総裁になったはずだが、二階さんの工作のお蔭で岸田さんは自民党総裁候補のナンバーワンからナンバーツーないしナンバースリーに格下げになり、うっかりすると総裁候補の枠からはみ出しそうである。
とにかく、石破さんは安倍総理に対抗できる総裁候補のナンバーワンに躍り出ることが出来た。
結果がどうなろうと、石破さんにとっては決して悪いことではないはずだ。
それにしても、石破さんにしろ玉木さんにしろ、出馬表明が何故、今日なんだろうか。
金曜日に出馬表明すると、ウィークエンドの土曜、日曜のテレビが大きく取り上げてくれるからだろう、と思っている。マスコミが関心を持ってくれないと、自民党の総裁選にしろ国民民主党の代表選にしろ盛り上がらない。石破さんも玉木さんもよく頑張りましたね、というところだ。
石破さんの場合は、どこまで健闘出来るか、というのが見ものだろうし、玉木さんの場合は、国民民主党の代表選が自民党の総裁選に埋没して国民からどの程度無視されないで済むか、というのが見ものだろう。
何にしても、自民党の総裁選も国民民主党の代表選も今日からスタートである。
それぞれに健闘していただきたい。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年8月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。