「人生の危機」で心が折れないように、準備しておくべきこと

いわゆる「人生の危機」を誰もが経験したことがあると思います。かく言う私も、仕事でもプライベートでも2度と経験したくないような、辛い場面に何度も直面してきました。

後から考えれば、笑い話のようなものもありますが、中には今でも思い出すと胸が締め付けられるようなこともあります。

これからもそんな経験をする可能性はゼロではありません。だから、数年前から、そんな心が折れそうな状況と向き合った時に、そのショックを少しでも和らげるための心の準備方法を考えています。

まず、今までなんとかなってきたと「楽観」できるようにすることです。今まで死を意識するような壮絶な経験もありましたが、結局今も毎日生きています。絶望の中にどっぷり浸かっている時には真っ暗でも、そこから時間を経て何とか問題は解決できた。そんな経験を思い出し、心の支えにするのです。

そして、2つ目は、試練の中で自分は試されているという考え方の「転換」です。後から振り返った時に、自分の行動に悔いのないようにベストを尽くす。危機を恐れ、悲しみ避けようとするのではなく、試練に立ち向かい、集中する自分を客観視する。それによって、逆に恐怖感や苦しみを忘れることができます。

さらに、試練こそ人間を成長させるという「達観」も大切です。苦難に遭遇したら、嘆き悲しむだけではなく、その経験は自分を成長させるチャンスだと思いこむ。簡単ではありませんが、そこまで心の持ち方が変えられれば、見え方は随分変わってきます。

心が折れそうになる試練は、自分ではコントロールできず、ある日突然やってきます。人生の頂点だと思っていた時に、いきなり崖の底に突き落とされるようなことは珍しくありません。

人間関係のもつれ、病気、事故、事件、裏切り・・・人生には上り坂、下り坂、まさかという3つの「さか」があると良く言われます。自分なりの折れそうな心の立て直し方は、いつでも使えるように心の中に準備しておいた方が良い。半世紀以上を生きて、そう実感します。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年8月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。