木下斉さん『福岡市が地方最強の都市になった理由』

井上 貴至

「福岡、日南、長島」
今、九州で、新しいビジネスを始めやすい場所だそうです。

長島町副町長のときには、よく福岡市を訪れ、その勢いを肌で感じました。

木下斉さんの『福岡市が地方最強の都市になった理由』は、全国の都市の比較や、福岡市の歴史からその理由を探ります。

主張がはっきりした本なので、考えるきっかけがとても多いのですが、その中で、特に興味深かったのが、こちら。

■福岡市は、政令指定都市の中で唯一1級河川がなく、水不足という制約があったからこそ、コンパクトシティが形成されるとともに、工業化を進める他都市に先駆けて第3次産業が育成され、それが今や都市の成長のエンジンになっているということ。

同じく水不足に悩む松山市に住みながら、福岡市と比較することで考えが深まりました。

■そして、素早い撤退・変更が勝敗を分けるということ。

マイカー時代の到来によって電気軌道の利用が低迷すると、バス路線を積極的に拡充して日本一のバス保有台数に成長したことを始め、衰退分野への投資をやめて、その分を成長分野に大胆に投資することが都市の活力になっていることがよく分かります。

考えるきっかけに、ぜひ。

もう少し知りたい
ゴミだって町の宝。町のど真ん中にごみ処理施設!(福岡県大木町)
公教育の最先端「福岡県飯塚市」
津屋崎ブランチの山口覚さんが語る「未来会議室3箇条」

<井上貴至 プロフィール>


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年8月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。