吉澤ひとみさんはお酒をきっぱりやめた方がいい

田中 紀子

昨日(9月6日)入ってきた衝撃的なニュース!
元モーニング娘の吉澤ひとみさんがひき逃げ運転。
しかもそれが酒気帯び運転だったとのこと。

更に先ほどのニュースでは、それが呼気1リットル当たりの基準値0.15mgの約4倍に当たる0.58mgにも及んでいたとのことで驚いています。

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この呼気検査0.15mg~0.25mgまでがギリギリ免許停止のラインなんですけど、0.25mgを超えてしまうと、一発で免許取り消しです。

吉澤さんの場合、その0.25mgも超える0.58mgってことですから、これはかなり飲んでいたといえるでしょう。
昨日のお酒が残っていて….というレベルではないですね。

ちなみに私もアルコールの市民団体のNPO アスクさんに教えて頂き、
アルコールの単位について学んだので、こちらのHPをご覧になってみて下さい。

アルコールの分解スピード(NPO アスクHPより)

以下の量をお酒の1単位としています。

ビール500ml
日本酒180ml合
ウィスキー60ml(ダブル1杯)
ワイン200ml(グラス2杯)
チューハイ350ml(7%)
焼酎100ml(25度)

そしてこの1単位のアルコールを分解するには、男性で4時間、女性で5時間かかるのだそうです。
どうですか?それほど多くない量でもこれだけの時間がかかるんですね。
ですからみなさん飲酒運転にならないよう、翌日、朝から運転する可能性がある方などは、分解時間を逆算して調整して下さいね。

さて、昨日の吉澤さんの事件ですが、詳細がわからないので、吉澤さんのお酒の飲み方については推測でしかないですが、
今回の件をみるとお酒に自己制御力が効かなくなってしまっているのであれば、これをきっかけにきっぱりとお酒をやめるべきですね。自分一人でやめられないようでしたら、ためらわずにアルコールの専門病院にいきましょう。

そもそも現代の日本は、ものすごく飲酒運転には厳しくなっていて、多くの一般の人達は「飲んだら乗るな」を実践しています。私自身は今は一切飲みませんが、飲み会の席には行くのでよく分かりますが、今は本当に、その辺みなさん厳守しておられますよね。

ただその「厳守」はお酒に問題のない人達の話しなんですよね。
ここに1つの興味深いデータがあります。
痛ましい飲酒死亡事故のデータです。

飲酒死亡事故の推移(警察庁HPより)

子供たちが亡くなるという悲惨な死亡事故を教訓に、飲酒運転は厳罰化され、この20年の間に激減しました。
けれどもご覧になって頂くとお分かりの通り、200件あたりからは減少せず、むしろ昨年辺りは微増しているんです。

これは何を現わしているのか?
そう!ご推察の通り、ここから先は、厳罰化だけでなく、アルコール依存症対策が必要なのです。
頭でわかっているけど、やめられないという病気にかかっている人達を、なんとかしていかなくてはならないのです。

おそらく現在固定値となってしまっている層の飲酒運転を減らしていくには、アルコール依存症対策の推進が不可欠と思われます。

そしてこういったデータを鑑みるに、あくまで推測ではありますが、これだけ厳罰化が進み、順法精神の強い日本において、
いまだに飲酒運転を、しかも有名人のご身分でありながら起こしてしまうというのは、吉澤さんに、お酒に問題がある方なのは間違いないでしょう。

今回の事故は被害者の方が軽傷だったご様子で、不幸中の幸いでした。
吉澤さん、被害者の方への謝罪を済ませ、これを機会にきっぱりとお酒をやめることをお勧めします。


編集部より:この記事は、公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表、田中紀子氏のブログ「in a family way」の2018年9月7日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「in a family way」をご覧ください。