あの橋下氏でも新党づくりは「失敗」と認めた

早川 忠孝

「一度や二度の失敗くらいで悲観することはない。」

そう、申し上げることにしている。

維新は、やっぱり失敗だったようである。
創業者の橋下徹氏がそう言っているようだから、部外者、傍観者の私がそう言っても、公党の侮辱や関係者の名誉棄損には当たらないだろう。

あの稀代の天才政治家にしても新党づくりは難しかった、と認めているのだから、凡庸な私たちがいくら努力しても、そうそう簡単には新党づくりは成功しない。

小池さんも失敗した。
渡辺さんもダメだった。
細川さんはそれなりに成果を上げており、その名残りがあちこちにほのかに残っていると評価できる面もあるが、それでも細川さん個人には今は殆ど影響力がない、と言わざるを得ない。

立憲民主党や国民民主党を日本新党や維新、希望の党と同様の新党と位置付けるのがふさわしいか疑問があるが、結局は立憲民主党も国民民主党も同じような運命を辿ることになるのかも知れない。

新党づくりは、やはり難しい。

しかし、難しいから全部ダメ、と決め付けない方がいいだろう。

いつかは、どなたかに永続できる本当の新党を作り上げてもらいたい。

橋下徹氏には、まだその可能性が残っているはずだと思っている。
そんな面倒くさいことはもうコリゴリだ、などとご本人は仰るかも知れないが、橋下徹氏の発言には相変わらずの切れの良さがある。

反発する人もそれなりに多いだろうが、しかし橋下徹氏には人を惹き付ける独特の魅力が今でもある。
多分、天性のものだと思う。

再チャレンジされてみては如何?

また、余計なことを言って人を煽る、などと怒られてしまいそうだが…。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年9月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。