どんなに遅くとも来年の参議院選挙までには決着を付けるべきだろうと思っている懸案事項の一つが、拉致問題の解決である。
安倍総理誕生の切っ掛けが、小泉総理時代に安倍さんが官房副長官に就任して、拉致問題について断固たる姿勢を貫いて国民の喝采を浴び一気に国民的スターになったことにある、というのは、知る人ぞ知る公知の事実であろう。
小泉さんの人気も上がったが、安倍さんが自民党の幹事長に抜擢され、さらには小泉内閣で官房長官を務めていた福田康夫さんを飛び越して先に自民党総裁、総理大臣に就任することになったのは、基本的には拉致問題に対しての対処姿勢が明確で、かつ大方の国民の期待に沿うものだったからだろうと思っている。
さて、安倍内閣になって拉致問題がどの程度進展したか。
国民の期待に応えるような具体的成果が挙がっているか。
どうも、YESとは言い難い。
安倍さんは、拉致問題担当大臣に色々な人を選んできたが、一人として捗々しい成果を挙げて来れなかった。
北朝鮮という難しい国を相手にしての交渉なので、これは仕方がないと言わざるを得ないのだが、結果的に拉致被害者の家族の方々や国民の期待にはそぐえなかったと言わざるを得ない。
今回の内閣改造で、菅官房長官に拉致問題担当大臣を兼務させることになった。
菅さんが遂に表に出ることになったのだから、拉致問題がいよいよ正念場を迎えることになったのだろうな、と推測しているところである。
朗報が聞けますように。
一人で三人分の存在感を発揮すべし
ちょっと無茶な要求だということは分かるが、この方の場合は少々無理でも何とかしてくれるだろうと思っている。
第4次安倍内閣で女性の閣僚はこの方一人だが、一人でも他の人の3倍の働きをすればいい。
マスコミの方々は、唯一人の女性閣僚だということでずっとこの方を追いかけるだろう。
総裁選に出る、などということを言わないでも、この方の言動には注目するはずである。
奇を衒う必要は、一切ない。
ひたすら懸命に仕事をして、結果を出すことである。
幸い、地方創生、規制改革、男女共同参画担当の内閣府特命大臣を拝命している。
それぞれの分野で成果を挙げれば、普通の大臣の3倍仕事をしたと認められるかも知れない。
官僚出身で、しかも大蔵省の主計官を務めたことがあるくらいだから、能吏中の能吏と言われる資質の持ち主であることは間違いない。
その一方で、どこにでも飛び込んでいく勇気と行動力の持ち主である。
発言にだけ気を付けていれば、どこでも通用する。
第4次安倍内閣唯一の女性閣僚だということになれば、黙っていても目立つ。
過去の発言を捉えられて多少はマスコミやネットで弄られてしまうかも知れないが、気にすることはない。
大いにその能力を発揮していただきたい。
言わずと知れた片山さつきさんのことである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年10月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。