自民党は、過日行われた沖縄県知事選挙の厳粛な結果を真摯に受け止めるべきだろう。
いくら票が欲しいからと言って、タレントを担ぎ出すようなことは止めてもらいたい。
いわゆるタレントでもそれなりの見識の持ち主がいることは確かだが、そういう立派な人をただの人寄せパンダや投票マシーンのように扱って、結局は使い捨てにしてしまうようなことは止めるべきである。
ご本人が望んで政治の世界に転進されるのであれば別だが、政治の世界のことは何も知らない人を政治の世界に引き摺り込んでしまうと、まずタレント生命がそこで尽きてしまう。
人気がある人はそれこそテレビ等への出演依頼がひっきりなしになるだろうが、タレント時代に支払われた出演料が引き続いて支払われるなどと期待されていたら、大間違いである。
国会議員としての出演料の低さには、愕然とする。
才能がある人は、あちこちで講演会の声が掛かるかも知れないが、どこかのプロダクションにでも所属していないと謝礼はほんの雀の涙程度になりかねない。
ご本人が好きで始められたことならいいが、そんなに乗り気でもなさそうな人に国政選挙への出馬を勧められるのは、実は相当無責任だと思う。
まあ、お止めになった方がいい。
何もいいことはない。
与野党問わずである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年10月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。