私は、毎日、何十年と続いた日経新聞(朝夕刊)と、ジャパンタイムズ、ニューヨークタイムズに目を通している。
じっくり読むのではなく、まさに「目を通す」程度だ。
英字新聞に目を通すのは、英語力を付けるためではない。
日本の新聞やネットニュースとは全く別の角度から記事が書かれているので、同じ事柄を別の視点で見ることができるからだ。
ジャパンタイムズは、在日外国人用の新聞だと聞いたことがある(真偽は知らない)。
日本で起こった事柄が多く報じられているので、入り易いという利点がある。
同じ事柄でも在日外国人視点なので、日本の新聞やネットニュースと比べるととても新鮮に感じられる。
西日本の豪雨被害の後、ジャパンタイムズで盛んに書かれていたのが、在日外国人が復興のための行政手続等ができずに困っているということだった。
日本のお役所には英語ができる人が少ないのだろう。
根っからの日本人でさえ面倒に感じる行政手続書類を渡されても、在日外国人は呆然とするばかりだ。
五輪関連費用がとてつもない金額に膨れ上がっていることも、ジャパンタイムズで大々的に報じられていた。
ところが、なぜか日経新聞はもとよりネットニュース等ではあまり目にしなかった。
インドネシアを襲った大地震と津波の死者や行方不明者が2000人を上回る大惨事だということも、日本の新聞ではあまり目にしていない。
ニューヨークタイムズとなると、全くの別世界だ。
見出しを読んでも何のことやらさっぱりわからないことが多く、まだまだしっかり活用できていない。
個人的な感想だが、日本の新聞やネットニュースばかり読んでいると、視点が偏るような気がしてならない。
海外生活をしたことのない私の拙い英語力で「見出し」に目を通しているので、当然、誤解や見落としは多々あるだろう。
それはそれで仕方がないと割り切って、異なった視点で物事を見る機会が少しでもあればOKということにしている。
目を通す時間も日経新聞と同じくらいで、せいぜい10分か15分程度。
お金を払って購読していることから、少しでもモトをとろうというケチな気持ちが働いて、何とか毎日の習慣になっている。
編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2018年10月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。