「おひとりさまの老後」は気楽だが、不安もある

高校や大学の同級生の中には、子供どころか、既に孫まで生まれている人もいます。

私の場合、今は一人暮らしで、子供もいない「おひとりさま」。気楽と言えば気楽ですが、少し先の将来に関して、2つの不安を持っています。

1つは、これからやってくる自分のシニアライフをどのように維持していくかです。元気なままで一生を終えられれば問題ありません。しかし、ケガや病気で誰かのサポート無しに生きていけなくなる可能性もゼロではありません。一緒に暮らすパートナーや子供がいなければ、家族以外の誰かに面倒を見てもらわなければなりません。

これからの時代は、シニアのおひとりさまも増えますから、そのような人たち同士で助け合って生きていくことも考えられるでしょう。これからさらにそのような動きが広がっていくかもしれません。

いずれにしても、信頼できる人間関係を構築しておくことが必須となります。

もう1つの不安は自分が亡くなってからの資産の継承です。自分自身の資産運用に関しては、徹底的な分散投資を進めています。国内だけではなく海外にも10カ国以上資産を分散させています。金融資産や不動産だけではなく、仮想通貨や企業への出資、など様々な資産に投資しています。

その全容をまとめて誰かに把握してもらうのは、簡単ではありますありません。そして、自分がいなくなってから、誰に手続きをしてもらい、誰にどのように相続し、誰に管理してもらうかを考えておかなければなりません。相続したい人がいなければ、寄付をするという選択肢もあります。

2つの不安のどちらもすぐに顕在化するとは思いませんが、人生いつ何が起こるかは予想できません。近い将来の話ではないとしても、これから出てくる不安を早めに解決しておかなければなりません。

同級生の話を同窓会で聞きながら、ふと我に返ってそんなことを考えました。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年10月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。