裸で議員宿舎の部屋訪ねた宮腰沖北相から考える「脱ぎ体質」

大学のハロウィンパーティーだった。疲れている。ボディ・ペインティングはしない派。あと、肌も露出させない。

露出といえば、宮腰沖北相の「議員宿舎で裸で部屋を訪ねた」という話が味わい深かった

宮腰沖北相、過去に裸で議員宿舎の部屋訪ねる 「反省」:朝日新聞デジタル

宮腰光寛沖縄北方相(公式サイトより:編集部)

ちょうど20年前に小岩にあったリクルートの独身寮に住んでいたが、このような例を見たことは一度もなかった。当時のリクルートは、宴会では脱ぎ芸を披露する人がいたのだが(ほぼ全裸で光GENJIをやる人がいたんだぞ ブリーフで主賓を糾弾するそうじゃ隊という伝統芸も)、寮はいたって平和で。激しく飲むイベントなどもなかったし、互いのプライバシーは守られていた。入寮資格が「独身」というだけで、部長クラスで年収1500万円はもらっているであろう方がご離婚されたばかりで入っていたりしたのが、味わい深かったのだが。

会社の独身寮でもありえない愚行そのものだ。

宮腰沖北相は事実を認め、反省しているという。

ただ、私は別の文脈でこの事件を激しく傍観してしまった。

世の中には2種類の人間がいる。酒に酔うと脱ぐ人と、脱がない人である。 宮腰沖北相は前者だ。

会社員時代に学んだことだが、宴会での「脱ぎ芸」の他に、酔うと脱ぐ人というのがいるのである。脱いで盛り上げる(盛り上がる)という場面もあり。そうか、この人は酔うと、脱ぐんだと理解した。脱ぎ方も様々で。会社員時代は、一瞬で脱ぐ人もいれば、少しずつ脱ぐ人、さらには仲間に脱がせてもらう人というのもいた。沢田研二の「ストリッパー」をカラオケで歌いつつ、部下に服をとらせる営業部長という人もいた。彼はいま、品質管理の責任者をしている。

もちろん、今ではコンプライアンス的に大いに問題がある。10年前の出来事とはいえ、この人は議員になってからもこの脱ぎ体質が抜けなかったということだ。さらに、脱いで騒いでも平気な環境で生きてきたということだ。

安倍晋三は新しい内閣を「全員野球内閣」と呼んだ。私には全員がライトで9番に見えるのだが。野球でもユニフォームはある。優勝した際のビールかけでも脱がない。今後は酔っても脱がずにお願いしたい。彼は沖北相だ。北海道出身者として忠告しておく。今の時期、脱いだら死ぬぞ。大臣辞任、議員辞職の前に、命だけは大事にしてほしい。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年10月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。