インデックス投資からの「脱北者」が増えている

資産デザイン研究所が主催する不動産投資のセミナーに参加する人が、ここ数か月で急に増えてきました。年内のセミナーは既にすべて満席。追加で参加できないかという問合せが毎日のようにやってきます(写真は福岡のセミナーから)。

参加している人に聞いてみると、以前は投資信託を使ったインデックス運用をしていたが、最近それだけでは老後の不安は消えないと考え、ワンルームマンション投資を考え始めたというケースが多いのです。

インデックス投資の世界からの「脱北者」が増えているという訳です。

中には、金融資産を使った資産運用を提唱していたファイナンシャルプランナーのような「お金の専門家」もいます。私のセミナーに、こっそりやってきて、密かに「変節」する。

インデックス投資家だった人が、不動産投資の世界に脱出していくのは、そんなに後ろめたいことなのでしょうか?インデックス投資の世界で知られた人であればあるほど、密かにやらないと私のように「変節者」のレッテルを貼られてしまうのが嫌なようです。

私は、インデックス投資から他の投資対象に資産の幅を広げることで、経済的な不安から解放されました。しかし、インデックス運用を否定はしていません。実際、今でもマネックス証券の口座でインデックスファンドの積立を続けています。自動積立なので、ログインはたまにしかしませんが・・・。

残念ながらインデックス運用を何十年続けても、それだけではお金の不安は消えない。これは30年近く自ら「人体実験」して到達した私の結論です。インデックスという経済成長だけに行脚した投資手法で、資産を増やしても、ストックの資産では将来の安心は買えないからです。

インデックス投資にこだわって、何だかモヤモヤしながら資産運用を続けている人に必要なのは、ゼロベースで自分の資産運用を見直してみることです。

自分がインデックス運用を続ける目的は何?
このままインデックス運用を続けていて、本当にその目的は達成できる?
今やっている資産運用より目的を達成するのにベターな方法は、本当にどこにも見つからない?

インデックスファンドの信託報酬が0.01%下がったことよりも、他の資産運用の方法にも素直に目を向け、柔軟に対応していく方が、自分の目的に合った成果を得る近道です。間違った努力をいくら継続しても、成果は得られない。頭のいい人、プライドの高い人ほど、そのワナから抜けられないのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年11月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

 

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。