旧→新に一気に変化は起こらない。青年たちが首長を目指す理由

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日は絶賛炎上中(?)の宇佐美典也さんと一緒に主催しているオンラインサロンの勉強会でした。

開始直前に堀江さんが会場にふらりと現れるなどのサプライズがありつつ、ゲストは「再選挙」となった伝説の市川市長選挙に挑戦した高橋亮平さん。

市長選に惜敗した後、現在は気鋭の新進企業「メルカリ」の第一線で活躍されています。

高橋さんからは市長選挙がなぜあれほどの乱戦構図になったのか、などのいわゆる選挙の「裏話」的なものから、国政選挙以上に利権とダイレクトに絡む上、投票率は低い(浮動票が少ない)首長選挙の特徴等についてプレゼン。

そして後半で特に印象に残ったのが、「なぜいま、青年たちが首長を目指すのか」というお話。

高橋亮平さん自身、26歳で市議になり2期を務め、著作も出してメディア出演を重ねてきた経歴の持ち主です。時代が時代であれば即座に国会議員を目指している立場ですが、あえて地元の首長選挙に出る道を選びました。

30代、40代の気鋭の政治家たちが首長志向になる要因は、時代の変化の仕方が変わってきた(ややこしい)ことにあります。

【旧来の変化のイメージ】

旧旧旧
旧旧旧
旧旧旧

新新新
新新新
新新新

まさに一気に古いものが新しくガラッと変わる、民主党の政権交代などに若き政治家たちが夢見たのがこのパターンでした。

しかし夢破れ、政治システムが硬直し続ける一方で価値観がさらに多様化の一途を進む時代に、日本社会が一気に変わることなど幻想であることに気づきます。

【あたらしい変化のイメージ】

旧旧旧
旧旧旧
旧旧旧

新旧旧
旧旧旧
旧旧新

新新新
新新新
新新新

よって今の時代はこのように、一気に変わるのではなく少しずつ変化が起きてそれが派生していく。これを日本地図だと思うと、地方から改革を起こしていく方が現実的だということになるわけですね。

10年前であれば国会を目指していた優位な人材が、地元に留まり首長を目指す理由として非常に納得いくものであり、私自身が現在まさに感じていること近く、膝を打ちました。

一方で、高橋さんほどのキャリアや考えを持ち、準備に準備を重ねてきても勝てないのが首長選挙でもあります。世間のイメージとは異なり、(『風』や比例復活のある)国会議員より選挙の難易度が遥かに高いのがローカルな首長選挙です。

「旧→新」の変化を少しずつ起こしていくためには、この入口の最大の難関を覆して、どれだけ青年首長たちが今後増え続けるかにかかっていると言えます。

「あたらしい党」はまさに地域・地方から改革を起こす新勢力として、試行錯誤しながら何とかこの礎となる道を切り開いていきたいと思います。


(なぜかウルトラマンポーズ)

全国出張などでご多忙のところ講師を引き受けていただいた高橋さん、ありがとうございました!

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2018年12月17日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。