謹賀新年 ‼︎ 2019年の漢字は「変」

東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。

新年あけましておめでとうございます!
旧年中は大所高所からご指導賜り、誠にありがとうございました。

2019年のテーマは「変」

この年末は、改めて「東京大改革とは何か」について、過去の資料を読み返したり、日記を開いたりして、初心に立ち返る時間を過ごしました。本日は、改めて東京大改革とは何かを整理することで、新年の決意に変えさせていただきたいと思います。

変える① システムを変える

東京大改革とは、首都東京が、将来にわたって、経済・福祉・環境などあらゆる分野で持続可能な都市となるよう「新しい東京」へと再構築すること(都民ファーストの会政策集より抜粋)

その主役となるのは、東京に暮らす都民の皆様一人ひとりであり、その下支えをする存在としての行政の仕組みを変えることが東京大改革の本質です。そのために、「ふるい都議会をあたらしく」し、行政の行動指針に積極的に働きかける議会へと機能強化することが必要でした。

都議として1年半、「ブラックボックス」とは、政治と行政が馴れ合い、情報のコントロールを行うことで、都政の目的である「都民の幸せ=都民ファースト」をゆがめる仕組みであると思い知らされました。一部の集団や個人に最適化された仕組みは、ふるい議会にとっても、ふるい行政にとっても都合の良いものでした。

だからこそ「情報公開」が最重要な仕掛けになります。より正確な情報をタイムリーに都民に開示し、都民の目が入ることで善政競争を促し、都民が情報を有効活用することで社会課題を解決する新たな処方箋が生み出されます。この仕掛けとあわせて、議員の職権を存分に発揮して、質疑、資料要求、議案賛否、条例や議案の提出などあらゆる手段で行政にプレッシャーをかけていくことで、東京の有する「ヒト・モノ・カネの使い方を不断に見直すワイズスペンディングをシステムに植え込む必要があります。

つまり、私に与えられたミッションは、
少子高齢化や国際競争力の低下などの課題が顕在化する中で、情報公開を徹底することで自律的に政治の機能を高め、ワイズスペンディング(賢い支出)を当たり前にする仕組みを行政に組み込み、20年、30年先も、都民の幸せ(都民ファースト)、日本全体の幸せを追い求める官民を超越したシステムを生み出そう
というものです。現在、議会基本条例の検討が進んでいますが、議会改革のゴールを見失うことなく、政治の既成概念の打破に挑戦していきます。

変える② 価値観を変える

「新しい東京」を再構築するにあたっては、これまでの当たり前を疑い、将来に必要な価値観を見出していかなければなりません。特に、世界の潮流から遅れていることについて、その原因を捉え直していくと、伝統的価値観という言葉によって本質が覆い隠されていたり、ノイジーマイノリティ(声の大きな少数派)のロビー活動によって政治のアンタッチャブルになっていたりすることが散見されます。

昨年問題となった医療系大学での女性受験者への減点や行政機関での障害者雇用水増しなどは、日本のふるい価値観が残っている証左であると考えます。昨年は、受動喫煙防止条例オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例が成立しましたが、これまでの政治の仕組みに対峙し、価値観の転換に挑戦した功績であると考えています。

議員は、それぞれが誰かの代弁者であるというのが私の持論であり、都民の声を丁寧にくみ取り、価値観を変える政策を提言していく姿を見せていくことが重要です。私個人としては、就労のあり方を変える(東京版ソーシャルファーム)、学びのあり方を変える(学校を超えるフリースクール)、福祉のあり方を変える(テクノロジーによるノーマライゼーション)、動物愛護を変える(アニマルウェルフェア認定店制度)について、取り組んでいく所存です。

勝負の年、あらゆる手段を用いて、東京大改革の爪痕を残せるよう取り組んでまいります。

本年も、ご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いします。


編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、都民ファーストの会)のブログ2019年1月1日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログ『「聴く」から始まる「東京大改革」』をご覧ください。