女優の市原悦子さんが亡くなったことが13日、明らかになった。享年82。所属事務所が同日発表した。
市原さんの公式ブログによれば、前日12日午後1時31分に亡くなった。市原さんは2016年11月に体調不良で休業。自己免疫性脊髄炎と診断され、復帰を目指していた。昨年のNHK大河ドラマ「西郷どん」では当初、ナレーションを務めることが発表されていたが、体調が回復せず、収録前に降板。代役を西田敏行さんが務めることになったが、市原さんの体調が心配されていた。
市原さんは1936年千葉県生まれ。早稲田大学第二文学部で演劇を学んだ後、一時銀行に務めたのち、1957年に俳優座に入団し芸能界デビュー。71年に俳優座を退団後は、アニメ「まんが日本昔ばなし」の声優として活躍し、さらに1983年から主演を務めた代表作「家政婦は見た!」(テレビ朝日系)は25年に渡るロングヒットになるなど、お茶の間に親しまれた。
市原さんの訃報が流れた直後からツイッターでは瞬く間に「市原悦子さん」がトレンド入りするなど、ネット上は騒然となった。
昨年、「日本昔ばなし」で共演していた常田富士男さんや、赤木春恵さんや樹木希林さんなどのベテラン女優が相次いで死去。年明け早々の市原さんの訃報を悼むファンの声が見られた。
芸能関係者では、「君の名は」で共演した野田洋次郎さんもツイッターで早速弔意を表した。
一方、政界関係者では、芸能界出身で自民党参議院議員の三原じゅん子氏もコメント。
また、共産党の小池晃参議院議員は、平和の語り部として朗読活動をしていた市原さんの思い出を偲んだ。