いつもは、そんなに高い靴を買ったりしませんが、今週出かけたお店で偶然見かけた7万円のスニーカーを衝動買いしました。
買おうと思った理由の1つは、今年は「人体実験」を投資だけではなく、消費でもやってみようと思っているからです。
写真は、2つのスニーカーを並べたものです。片方は1万円台、もう1つは7万円台です。
確かに、高額なスニーカーは素材も上質で、丁寧な仕上げで履き心地も良いですが、1万円台のスニーカーでも充分なクオリティが維持されています。しかし、私のようなファッションの素人が一目見ても、その違いはわかりません。
価格の違いを生み出す最大の要素は、記号、つまりブランドです。
靴に限らず、カバンでも洋服でも、多くの人はどうしてブランド品を好んで買うのでしょうか?品質には、価格ほどの大きな差が無いのに、高い商品になぜお金を喜んで払うのか。
いや、ブランド好きは、モノに限りません。
ネット上のコメントなどを見ても、有名人が言えば「いいね!」となり、無名の人が発言してもそこには価値がなかなか認められない。「何を言っているか」よりも「誰が言っているか」の方が重要だったりするのです。
自分がテレビや新聞に出ることを嬉しそうに報告している人たちも、メディアというブランドに価値を認めている訳ですから、ルイ・ヴィトンのバッグを嬉々として買っている人と何ら変わりはありません。
資本主義に生きている私たちは、多かれ少なかれブランドという「記号」に影響される毎日を送っている。これが現実なのです。だから、ブランド品で固めたファッションで歩いている人を見ても、彼らをわらうことはできません。自分も同じことをやっているのですから。
さて、写真のスニーカーですが、どちらが高い方なのかわかりますか?
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年1月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。