焦っているのは小池さんでなく柳ヶ瀬さん

ご本人は大して焦っておられないんじゃないかな、と思っているのだが、アゴラに投稿される方の目からすると焦っているように見えるのだろう。

まず、小池さんは絶対にこんなことでは焦らない。
焦ってもいない小池さんを如何にも焦っているかのように書いてしまうのは、多分ご本人の立ち位置に問題がある。

小池知事、柳ヶ瀬都議(ツイッターより:編集部)

小池さんが焦っていれば自分たちにも出番が来る、とでも思っておられるのだろうか。

都民ファーストに一時の勢いがないことは事実だが、小池さんは押しも押されぬ現職の都知事である。
東京都の来年度予算案が否決されて都政の運営に支障が出るような事態でもなければ、都知事の座が危うくなるようなことは考え難い。
今の段階で小池さんが焦らなければならないような事情は、考え難い。

むしろ焦っておられるのは、柳ケ瀬都議の方じゃないかしら。
今年の統一地方選挙に維新から何人候補者を擁立出来るのかしら。
音喜多さんと統一会派を組んでしまったため、大事な候補者をあたらしい党に取られてしまった、なんていうことはないでしょうね。

もう一人焦っているに違いない、と書かれている人がいる。

安倍総理である。

たしかに、一日一日八方塞がりになり始めているようだから安倍総理が焦っているように見えても不思議はないのだが、野党が相変わらず迷走しているようで、安倍内閣に対する支持率が若干上昇している、という報道もあるくらいだから、実際には安倍総理はまったく焦っていないと見ておくべきだろう。

ちなみに、私もまったく焦っていない。

焦る理由があるのは、ゴーン氏と竹田会長くらいかな、というところである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年1月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。