NFLの頂上戦、第53回スーパーボウルが2月3日にジョージア州アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで開催されます。
今年は、ニューイングランド・ペイトリオッツVSとロサンゼルス・ラムズと東海岸VS西海岸の対戦を迎えます。3年連続でスーパーボウルを果たしつつ、昨年涙を呑んだペイトリオッツは名将トム・ブレイディの引退が囁かれるほか、ラムズは2000年以来の王者奪回が期待されるだけに、さぞかしチケットが高騰しているかと思いきや…実は下落中なんですよね。
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出所:Jeffrey Beall/Flickr
トム・ブレイディ、奥様のスーパーモデルのジゼル・ブンチェンとはパワー・カップルでも知られてますね。”ペイトリオッツ=愛国者”のクオーターバックとあって、トランプ大統領を「古くからの友人」と明言しています。
同地での開催が19年ぶりであるにも関わらず、アトランタ・スーパーボウル誘致委員会のブレット・ダニエル最高執行責任者(COO)は「チケットを売るためではなく、ゲームのためにここにいるんだと認識しているよ」とさえません。チケット再販業者も「AFCカンファレンスの覇者がペイトリオッツでなく、(AFCの決勝戦で敗北した)カンザスシティ・チーフスであれば、49年ぶりのスーパーボウル進出となったのに」と溜息をつくほど。ペイトリオッツは過去17年間のスーパーボウルに8回進出する常勝軍団ですが、チーフスであればカンザス州セントルイスに本拠地を置くビール製造大手が顧客と従業員のためにチケットを大口で購入していたといいます。
売れ行き不振の理由は、過去にデフレートゲートなどが取り沙汰されたペイトリオッツだけではありません。ペイトリオッツの対戦相手であるラムズは、NFLのファン層が厚いとは言えないのですよ。チーム別人気ランキングで、ラムズは32チーム中31位という体たらく(ペイトリオッツは2位)なんです。そもそも、ホームをLAに移転したのは2016年で、過去にも何度か行ったり来たりを繰り返してますからね。
気になる価格動向はというと、スーパーボウル開催10日前だというのに、再販業者ティックピックの場合は最安チケットで3,120ドルと、前年の前3,680ドルを560ドルも下回っていました。チケット全席の平均価格も5,790ドルと、前年の6,676ドルに遠く及びません。
チケット価格動向、日数ベース
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作成:My Big Apple NY
ハーフタイム・ショーにはマルーン5、トラビス・スコット、ビッグ・ボーイが登場する予定。LA出身であるマルーン5はラムズのホームを、ジョージア州アトランタ出身のビッグ・ボーイ、テキサス州ヒューストン出身のトラビス・スコットが固めますが、チケット価格を盛り上げる事態にはつながっていないようです。
(カバー写真:Mike Mozart/Flickr)
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2019年1月25日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。