都議たちの怒り爆発!不透明な五輪共同実施事業管理委

音喜多 駿

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日はオリパラのV3(バージョン3)予算の審議などを行うオリパラ特別委員会が行われました。終了目処は23時頃と言われていましたが、21時前には終わってよかったです。

V3予算案が50億円単位(!)になっており、まったく精査できないことは以前にブログでもお伝えした通りです。

過去記事:
公約「東京五輪経費透明化条例」はどこへ?都議会にできることはまだまだあるはず

さらに、都や国の公金4,050億円を用いて行われる「共同実施事業」について、「共同実施事業管理委員会」が極めて不透明な運営を平然と行っていることから、右から左まで各会派の意見が珍しくまとまって怒りが爆発しておりました(自民党さんだけちょっと違ったけど)。


<税を追う> 密室で4050億円「白紙委任」(東京新聞)

「共同実施事業」については、上記の東京新聞の記事が詳しいです。

東京都や国が公金を投入して、輸送や警備など幅広い事業が行われるものの、その発注主体は五輪組織委員会とすることで、

「あくまで民間事業者がやっていることだから」

と逃げ道を作り、その使用用途や金額の妥当性が極めてチェックしづらい仕組みとなっています。

実際に発注先に関しても、様々な項目が「非公開」となっており、共同実施事業管理委員会の密室会議状態はひどいものです。

なにせその公式ホームページを見ると、半年前(!)から議事録がまったく公開されておらず、公開されている議事要旨も超低レベルです。


共同実施事業管理委員会ホームページより抜粋)

ファーーー!!!(絶叫)

完全に情報公開する気なし!このレベルの議事要旨すら半年以上更新されないまま、年末にはなし崩し的にV3予算が発表されるに至りました。

こんなところへの公金支出はやめてしまえ!とタンカを切りたくもなります。

昨日の質疑においては、各会派から相次いだ厳しい質問に対して「都としても情報公開を求めていく」「議事録の掲載を急ぐ」旨の答弁はありましたけど、果たして主体である組織委員会にどこまで響くものでしょうか。

このようなずさんな共同実施事業管理委員会の運営は到底見過ごすことはできませんし、やはり、五輪組織委員会の関係者も都議会に参考人招致して質疑をするべきだという思いを強くするばかりです。

なんだかもう五輪予算に関しては関係者は諦めモードで、このまま「逃げ切り体制」に入っているようにも思えてしまいます。

せっかく招致した五輪・パラリンピックを気持ちよく迎えるために、徹底した情報公開は必要不可欠なはずです。

結局、都議会って無力だし機能してないよね、何も変わってないよねと言われないよう、ここが正念場ではないでしょうか。

昨日の理事会で提起されたJOC竹田会長による贈賄疑惑についても、当会派と共産党以外は現時点での調査に事実上消極的で否決されましたけれども、これも含めて引き続き、都議会内でしつこく提言を続けてまいります。

今日も13時から委員会です。ネット中継があればいいのに…。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年1月31日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。