こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
私は人脈という言葉がどうしても好きになれません。「人脈」の元の意味は異なるのかもしれませんが、SNSが登場し、すぐに人と人とが繋がれる現代においての人脈とは、「お金儲けのツール」「自分にメリットを生じさせるツール」という意味が込められているように感じるからです。
私は人脈を意識して人と付き合った事がありませんし、これからもその必要はまったくないと思っています。「人脈が大事」という人はあまり信用ができず、出来るだけ距離を置きたくなってしまいます。
人のつながりは大事だけど…
誤解のないようにしたいのですが、私は「人のつながりなんて不要。誰とも関わらずに孤高に生きていけ」と言っているわけではありません。私も自分の望む人生を歩むために、多くの人の力を借りて生活をしています。
・仮想通貨投資をする上で、資産10億超えの資産家のコミュニティに属して情報やサポートを受けています(もちろん対価を支払って)
・アフィリエイトサイトを運営するために、コンサルタントをつけています
・出版やメディアに記事を掲載するために編集者のサポートを受けています
・フルーツギフトショップ・肥後庵の運営には従業員のサポートを受けています
どれもが他者の力を借りています。私一人では出来ることは、極めて限定的です。
しかし、お付き合いをする相手を「人脈」などと思ったことは、これまで一度もありません。基本原則はあくまで「私一人」です。自分が出来ないことについては、人の手を借ります。その代わりに、私も成果物やお金をその対価として支払い、相手にもメリットを提供することで「Win-Winの関係」を維持しています。
メディア会社からは原稿料と、記事に「黒坂岳央」のクレジットを表記して貰う代わりに、私は読み応えがあり、そのメディアの繁栄に役立ててもらえるような「反響の取れる記事」を努力して提供します。また、コンサルやサポートをしてくれる相手には、お金を払うのは当然として、「結果を出す」ことで、そのコンサルやサポーターの名声につながるように「お返し」しています。相手と良好な関係を維持するためには、「約束を守る」のは当然として、出来る限り、先方が自分に持っている「期待値」を超える、そんな成果物を提供するために考え、行動を重ねています。
人のつながりは大事です。でも、「どちらかが一方だけ寄りかかる関係」など、ありえないと思ってしまうのです。それが成り立つのは、未成年の子供と親の関係に限った話だと思います。大の大人が一方的に相手に依存する、なんて大変恥ずかしいことです。他人はあなたのお母さんではないのです。
「人脈」という言葉の意味
「人脈が大事」という言葉は100%間違いだとも思いません。私は会社員時代、入社時にある役員の男性に大変かわいがってもらったことで、数々のチャンスを与えてもらった経験があります。その役員との関係を「人脈」と呼ぶのであれば、人脈の力なくして得られない情報、仕事のチャンスなどは存在します。ですので、人脈を意識して人間関係を構築することは、うまく世渡りするための「処世術」と言えるのかもしれません。また、会社員だけでなく、独立した後も「お付き合い」から仕事を得て生活をしている経営者やフリーランスは少なくないでしょう。
人脈形成を考えるヒマがあるなら相手に価値を提供しよう
問題は力のある相手に助けられている代わりに、自分も何か価値あるものを相手に提供しているかどうか?ということです。つまり、「Win-Winの関係」か、「依存的な関係」という違いです。人脈という言葉に、「依存的な関係」を感じてしまいます。上述した通り、私はコンサルやサポーターの力を得ているわけですが、同時に彼らにも対価や成果、逆にこちらが出来る事を提供することで、相手にもしっかりとメリットを返していると思っています。ですので、「いざとなったら助けてもらえる対象」ではなく、あくまで対等な立場と認識しているわけです。
しかし、人脈という言葉が大好きな人たちは、
「自分がないものを相手から得たい」
「相手の立場から有利な何かを得たい」
といったクレクレ君です。有名な人とSNSでお友達登録された瞬間、自分があたかも彼らと同じような立場になったような錯覚を覚えてしまったりするのでしょう。
私は本質的には人はどこまでいっても「基本は自分一人」だと思っています。これは決してネガティブな発想からそう言っているのではなく、それが本質だからです。誰かがいないと何も出来ない、というのでは「個の時代」である現代、そしてこれからの未来を生き抜くことは出来ません。「天は自ら助くる者を助く」という言葉がその本質を物語っています。
そう、幸せになるためにはまず自分自身を救おうという気持ちを持つことがものすごく重要なのです。
「誰かが自分を救ってくれる」という他力本願な姿勢では、たとえ親切な人に手を差し伸べられたとしても、そこに幸福は感じられないでしょう。そのうち、感覚が麻痺してしまい、もっと深く自分を助けて欲しいという「依存的な思考」を深めることになってしまいます。
「人脈!人脈!」などといって消耗するヒマがあるなら、自分が相手に提供できる強みを持つことです。相手に一生懸命、価値あるものを提供していれば、逆に自分が提供してもらえる立場に立つことが出来ます。
(参考・過去記事)人は自分を救う事はできても、他人を救うことはできない
「人の役に立ちたい、社会の役に立ちたい」そう考える人が一番人から救われ、気がついたら助けてくれる人に囲まれた「真の人脈」を持っていることに気づくでしょう。私はこれまでも、そしてこれからも人脈の事は一切意識せず、関わる相手に価値提供することだけに注力したいと思います。