こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
残念ながら先週行われたオリパラ特別委員会では、維新・あたらしい・無所属の会が提出したJOC竹田会長の参考人招致も含む調査申し入れ書は、理事会において反対多数で採用されませんでした。
それ自体も極めて遺憾ではありますが、今回の委員会運営においてはもう一つ、不可解なことが。
1月初旬に3名の都議が都民ファーストの会から離党し、1月24日に新会派「東京みらい」が正式に結成されました。
3名会派である東京みらいは、オリパラ特別委員会に委員枠が1つ生じます。都民ファーストがもっている委員の枠が、そのまま東京みらいに移動するわけですね。
ところが、東京みらい・奥澤都議が述べているように、彼らの姿は今回のオリパラ特別委員会にありませんでした。
これは直接的には都議会のルールに拠るもので、会派間で委員会の枠が移動する場合、「議会運営委員会(議運)」で審議され、承諾される必要があります。
議会日程がない1月は、この議運がそもそも予定されてなかったので、委員の変更ができなかったという理屈のようです。
ただ、これは極めておかしな話ではないでしょうか。新会派設立という重大な事案が発生したのですから、委員長が呼びかけて臨時の議運を開くことなど容易なはずです。
特に他の委員会の開催予定などがないのであれば、2月の議運まで特に議席の変更は行わない、臨時の会合まで開く必要がないという考えは理解できます。
しかし今回はオリパラ質疑がそもそも予定されており、そこではV3予算案に対する質疑が行われ、上述のJOC竹田会長の件が理事会で俎上に載るなど、極めて重要なものでした。ここに新会派を参入させず、都民ファがそのまま委員会枠をホールドしていたわけです。
離脱した議員に対する「あてつけ」ではないか?
質疑時間を渡したくないなど、何らかの意図があったのではないか?
離党者を出してしまった自分たちの都合で、臨時の議運を開いて他会派に借りを作りたくなかったのか??
など、色々と勘ぐりたくもなってしまいます。
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それぞれ民意で選ばれた議員たちから、議会の都合で質問機会を奪うというのは許されないことであり、今回の議会の対応は極めて遺憾です。
今後も会派構成が変更されることはあると思いますが(?!)、質問がある議会・委員会の前には速やかに手続が行われ、機会が正当に確保され活発な議論が行われることを望むものです。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年2月6日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。