魚沼よみうり新聞(1月15日号)に寄稿した記事が掲載されました。表1の大変目立つ場所に、拙著『即効!成果が上がる文章の技術』(明日香出版社)もご紹介いただき心から感謝申し上げます。また、「全文を読みたい」というご連絡を読者の皆さまからいただいたので、アゴラへの掲載をもってお答えといたします。
これからの文章の役割とはなにか
昨年くらいから、AI(人工知能)が話題になっています。AIの発展で人間がやる必要のない作業を中心に、少しずつ代替が進んでくることが予想されています。しかし、本質的な人間の関わりの部分が無くなることは考えにくいでしょう。
時代が変わっても必要とされるものがあります。それが「文章を書く」ことではないかと考えています。未来がどのような時代になろうとも、「書く」ことは絶対的に必要なスキルだと断言できます。
私はいくつかのニュースサイトを中心に、コラムニストとして執筆投稿を行っていますが、はじめからうまく書けたわけではありません。文章を書くことは、コツさえ覚えてしまえばそんなに難しいことではありません。ではなぜ「文章を書くのは難しい」と思っている人が多いのでしょうか。これは「伝えたいことがハッキリしていない」ためにおこる間違いだと考えています。「伝えたいことがハッキリしていない」のであれば、文書やアウトプットに落とすことはできません。
文章を書くことは大事なスキルでありながら、日本の教育では現代国語のように読解力にウェイトが置かれています。「文章力」を一度手にすれば、それは一生つかえるスキルであり財産になります。書くことにより視野が広がり、思考も深くなることは間違いありません。
くり返し文章を書き、練習をくり返せば、必ず文章は上達します。わかりやすい文章を書ければ、必ず素晴らしい未来が拓けてくるでしょう。あなたの、大切な人に文章を書いてみませんか?
筆者と南魚沼市とのご縁は2000年から
筆者が運営している障害者支援団体、アスカ王国(橋本久美子会長・橋本龍太郎元首相夫人)の活動を六日町で開催したのは2000年の冬のことでした。南魚沼市は新潟県の中越地区にあり米どころとして有名です。コシヒカリの収穫量は日本一で「魚沼産コシヒカリ」として定着しています。また、NHK大河ドラマ「天地人」の舞台にもなりました。
「ほてる木の芽坂(新潟県六日町)」では、先代社長(故発地信博氏、元観光協会会長)の頃から、合計10回ほど当団体の活動を受け入れてもらっています。NHKのニュース番組や、各新聞紙面にも特集として取上げられ地元を巻き込んだ活動になっています。行政や市議会、学校関係者や障害者施設、多くのメディアが注目した活動です。
日本は精神を重視する国です。安心や安らぎを与えることでホスピタリティを高めることができます。オリンピックの開催も決まり、注目が集まるいまこそ、日本型ホスピタリティの確立が必要ではないかと思います。
内閣府が発行する障害者雇用状況によれば日本の障害者数は、身体障害者366.3万人(千人当たり29人)、知的障害者54.7万人(同4人)、精神障害者320.1万人(同25人)であり、国民の6%が何らかの障害を有するとしています。障害者政策は私たちにとって喫緊の課題でもあるのです。
尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員