韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は25日、スイスのジュネーヴで開かれた国連人権理事会で演説した。
読売新聞によれば、康氏は
「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した2015年の日韓合意を念頭に、「これまでの取り組みには、被害者中心の対応が大きく欠けていた」と述べ、慰安婦問題は未解決との認識を改めて示した
とされ、また認定された元慰安婦の生存者が23人に減ったことに関して、
「全員が80代後半から90代前半になった。生涯にわたる苦痛を正当に補償されないまま去っていくという現実は、悲しく、非常に腹立たしい」
と述べ、女性への性暴力に関する国際会議を今年開催する考えを明らかにしたという。 この発言はネットでも波紋を広げており、アゴラ執筆陣の渡瀬裕哉氏は、日本政府側の「やられ放題」を懸念。
やられ放題。丁寧な無視の末路。:韓国外相「慰安婦に寄り添う姿勢 著しく欠如」 | NHKニュース https://t.co/qtuQ8quWOW
— ワタセユウヤ (@yuyawatase) 2019年2月26日
加えて、韓国に対し「丁寧な無視」というのは悪手だと論じた10日の記事の通りになってきたと指摘しつつ、欧米での世論戦では勝ち目のない「女性の人権」以外の新しい論点設定が必要と述べた。
対韓国の世論戦敗北から反省すべきことは、WW2と女性の人権を主題とした慰安婦問題では欧米での世論戦の勝ち目がないので、それ以外の新しい論点設定で巻き返しが必要だということ。北朝鮮に対する拉致問題がそれに相当。日本政府が論点作りをサボってきたので殴られ放題。
— ワタセユウヤ (@yuyawatase) 2019年2月26日
慰安婦問題、日本政府が主張する、軍による強制連行ではなく風俗でした、という主張、欧米ポリコレ社会では全く通用しない。むしろ、援助交際おじさんの言い訳のように映ってしまう。この論点がテーマにならないよう話題を別に作ることが大事。現在の日本政府のやり方は最悪。これは世論戦なのだから。
— ワタセユウヤ (@yuyawatase) 2019年2月26日
慰安婦問題、歴史問題として注釈訂正するには良いと思うが、相手は世論戦に使っているだけなので歴史の話などハナからしていない。照射問題や威嚇飛行問題も同じで事実など相手は関係ないわけです。単なる世論戦であり、そんな簡単なことが分からんから敗北を続けることになる。
— ワタセユウヤ (@yuyawatase) 2019年2月26日
またネット上には、「被害者は日本」「加害者は〇〇新聞」などの意見の他に、渡瀬氏のような日本政府や外務省の対応への批判もみられる模様。
【慰安婦合意全否定】韓国外相、国連で「被害者視点欠き未解決」と強調~ネットの反応「日本政府や外務省が甘やかしてきた結果がコレ」「どう見ても被害者は日本だろ… 加害者は朝日新聞社と韓国」 https://t.co/apiLplaOOU
— アノニマス ポスト (@anonymous201504) 2019年2月25日
保守系動画チャンネルで知られるKAZUYA氏は、「最終的かつ不可逆的な合意を平然と蔑ろにするとは正気じゃない」と韓国政府側を非難した。
ハイレベル会合なのに、韓国の主張は低レベルも甚だしい。最終的かつ不可逆的な合意を平然と蔑ろにするとは正気じゃない。 韓国外相「慰安婦は未解決」…国連理事会で演説 : 国際 : 読売新聞オンライン https://t.co/FRwukyzaGe
— KAZUYA (@kazuyahkd2) 2019年2月26日
一方、「これが現代のグローバルスタンダード」との指摘も。
これが現代のグローバルスタンダード。/慰安婦問題「被害者視点欠く」 国連人権理で韓国外相 | 2019/2/25 – 共同通信 https://t.co/3Pvut4wr05
— 金明秀 KIM, Myungsoo (@han_org) 2019年2月25日
なお康外相の演説を受けて、日本の菅義偉官房長官は26日午前の記者会見で、2015年の日韓合意は「国連を含む国際社会からも高く評価されたもの」としながら、合意の着実な実施を韓国側に申し入れていることを明らかにした。
【慰安婦問題は未解決】韓国の康京和外交部長官が国連人権理事会で慰安婦問題は未解決との認識を演説した事について、菅義偉官房長官「日韓合意は政権が変わったとしても責任を持って実施されなければならない。今般の発言を受け在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使から韓国大使に申入れを行った」 pic.twitter.com/V3bRxEB72Z
— Mi2 (@YES777777777) 2019年2月26日