謎極まる都議会運営。小池知事の一問一答、野党の方が質疑時間が長い怪

こんにちは、都議会議員(北区選出)・あたらしい党代表のおときた駿です。

昨日は東京マラソンの開催日でしたが、あいにくの悪天候…。私は午前中に地域防災行事に出席した後、各地の「あたらしい党」区政委員たちの応援に伺いました。

豊島区は「入江あゆみ」、江戸川区は「小林あすか」にご注目いただければ幸いです^^

都知事公式Instagramより:編集部

さて、東京マラソンの方で、小池知事の表彰式での「ポケットに手を入れていた」態度が議論の的になっておりましたが…

小池都知事、東京マラソンでの態度が物議 表彰式でポケットに手― スポニチ Sponichi Annex 社会

「見え方」に気を使っている小池知事らしくない失敗だなと思いますし、やはり今日4日の「一問一答質疑」及びそれに至るまでの経緯がかなりプレッシャー&ストレスになっているのではないでしょうか。

というのも、今日の一問一答質疑の時間割り振りは、

都民ファ 30分
公明党 30分
自民党 95分
共産党 60分
東京みらい 30分

計4時間5分

となっていまして、議席数の多い「知事与党」より野党の方が圧倒的に質疑時間が長いという極めて異例の設定となっています。

都議会においては、いやおそらく国会や他の地方議会でも、議席数と質問時間が比例するというのは強固な不文律です。これが覆るのは、どんな駆け引きがあろうとまず考えられないことでした。

それがなんと、議席数に劣る「野党」の自民党&共産党がこれほど長時間を確保するとは…!

参考過去記事:
世間の「相場観」からかけ離れた主張は、いくら議会多数派でも押し通すのは難しい

この質疑時間と委員会スタート時間を巡っては、財政委員会に引き続き経済港湾委員会の理事会が連日深夜まで駆け引きを続けていました。

その交渉内容は「非公開」のため、理事を出していない当会派が全容を知ることはできませんが、一体どんなハードネゴシエーションがあったのか…?

先に申し上げた通り、議席数を多く有する第一会派がここまで譲歩を強いられるのはまず考えられないことです。

第二会派の公明党との間にまで亀裂が生じ、優柔不断な対応によってその他すべての会派とも信頼関係がゼロになった都民ファーストの会は、完全に議会運営の中で「四面楚歌」状態です。

そのバーゲニングパワー(交渉力)は、想像以上に低下していると考えて良いのかもしれません。

都民ファーストの会「もろさ」見えた築地問題 今の小池氏で難局乗り切れる?(J-CASTニュース)

本来であれば知事を守る「鉄壁の最大会派」だったはずの都民ファの総崩れ。こうした状況に、都民ファ特別顧問でもある小池知事が頭を悩ませていることは想像に難くありません。

こうした中で行われる、本日の経済港湾委員会における小池知事・一問一答質疑。

繰り返し述べている通り、小池知事は明らかに苦しい強弁を繰り返していますから、本日の質疑内容次第でどのような展開になるかわかりません。

本日4日の質疑は朝8時半からスタートし、13時前に終了予定となっています。ネット中継もありますので、ぜひご注目いただければ幸いです。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年3月3日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。

おしらせ:「小池都政迷走」の原稿を募集中です

都知事Instagramより

アゴラでは、2019年3月、「小池都政迷走」をテーマに皆様のご意見を募集中です。都議会空転の原因となった市場問題への対応など、小池知事の政治手法そのものへの評価はもちろんのこと、都議会議員の対応、さらには小池ブームを主導したマスコミの都政報道や、小池氏を選んだ都民の判断などについて、みなさまの忌憚のないお考えをお尋ねします。東京以外の地域の皆様のご意見も歓迎です。

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